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10月12日(土)に愛知県国際展示場で開催する「3150×LUSHBOMU vol.2」のメインイベントで、IBF世界ライトフライ級王者のシベナティ・ノンシンガ(25=南ア)に挑戦する同級2位の矢吹正道(32=LUSH緑)が25日、名古屋市内の LUSH 緑ジムでスパーリングを公開し、スパーリング後には、囲み取材に応じ、記者からの質問に答えた。
当初、この日の公開スパーリングは 、WBC 世界スーパーフライ級ユース王者・日本スーパーフライ級3位の佐野遥渉(21=LUSH)と6ラウンドのスパーリングの予定だったが、5ラウンド終盤に矢吹が一方的に佐野を打ち込む展開となり、矢吹自らがスパーリングをストップ。終始キ レのある動きを見せた矢吹は、好仕上がりを披露した。
スパーリングでは1ラウンドからスピードのある左ジャブでプレッシャーをかけると、右のオーバーハンドで2階級上の佐野をグラつかせるなど、パワーでも圧倒。3ラウンドからはコーナーに追い詰めてコンビネーションを打ち込む場面が増えてくると、迎えた5ラウンド終盤、ロープ際で矢吹が打ち込み続ける一方的な展開となり、矢吹自らがスパーリングをストップした。この日も16勝中15勝がKO勝ちという軽量級離れしたパワーを見せつけ、10月12日の試合での王座返り咲きを目指して順調な調整ぶりを伺わせた。
スパーリングの後に行われた囲み取材では、現在の仕上がりを聞かれると「順調に調整できています。スパーリングは数えてないですが、100ラウンドちょっとやっていると思います。スピードのあるタイプ、テクニックのあるタイプ、今日の佐野選手のような距離が長いタイプと、色々なタイプのスパーリングパートナーと良いスパーリングができています。同じ名古屋の田中恒成選手(29=畑中)とも何度かスパーリングをやらせてもらっていますが、今回の試合に向けたスパーリングは、良いスパーリングばかりで、悪いスパーリングがない。そのくらい良い仕上がりです」と、自らの仕上がりには手ごたえを得ているようで、先日の試合発表会見で「勝つ確率は50%」と話していたことを問われると、「今は勝 つ確率が80%ぐらいまで上がってきた。試合までには100%に持って行きたい」と試合へ 向けての自信を語った。
現在の32歳という年齢で、世界王座返り咲きを目指すことに関しては「衰えてきたという感覚は全くない。現状維持でもなく、間違いなく成長できていると思う。最近はストレットも入念にするようにして、マッサージとか身体のケアも重要視するようになって、コンディションも前より良くなってきている」と年齢を重ねて、自分が以前より進化していることを実感している様子だった。
同じLUSH緑ジムで練習している長女・佐藤夢月さん(14歳)と佐藤克羽君(11歳) は、9月29日(日)、東京・ドーム立川立飛で開催される「第6回ジュニア・チャンピオンズ・リーグ全国大会」に出場することに関しては「自分の世界戦も近いので、あれこれと細かく教えてあげることはできていないけど、一緒に練習しているので、とても刺激は受けている」と語り、世界戦が近いこの時期にも関わらず、2人の子どもの応援に現地に駆けつける予定だ。