[公開練習]2026.3.10
WBC世界ライトフライ級王者ノックアウトCPフレッシュマートが不気味な落ち着き
WBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級王者のノックアウト・CPフレッシュマート(35=タイ)が10日、横浜光ジムで報道陣に練習を公開した。
ノックアウトは15日、横浜BUNTAIで開催される「U-NEXT BOXING.5」のセミファイナルで、同級2位の岩田翔吉(30=帝拳)を迎えて初防衛戦に臨む。
長年にわたり世界の最前線で戦い続けてきたベテラン王者は、落ち着いた表情でコンディションの良さを示した。
公開練習では、グローブをつけてのシャドーボクシング、ミット打ち、サンドバッグ打ちを披露。全体的に軽めのパンチで、手の内は明かさなかったが、時折放った右ショートは鋭く、世界王者の切れ味をのぞかせた。
「日本は寒い」
現在のタイは、日中の気温が37℃に達する一方、日本は7℃前後と大きな寒暖差がある。ノックアウトは「日本は寒いよ」と苦笑い。上野へ買い物に出かける予定もあったが、体調面を考慮して取りやめたという。
ノックアウトは、WBA世界ミニマム級王座を16度防衛(暫定王座を含む)。2024年11月、オスカー・コラーゾ(プエルトリコ)との王座統一戦に敗れた後、ライトフライ級へ転向。昨年12月の王座決定戦を制し、世界2階級制覇を達成した。
「あの試合は負けたが、もっと良い試合ができると思って復帰することを決めた」。敗戦を糧に新階級で再び世界王者に上り詰めたベテランは、年齢による衰えを否定し、まだ全盛期にあることを強調した。
挑戦者の印象については、「アグレッシブな選手で、油断できない」と警戒。その上で「どちらが早く勝つタイミングをつかめるか。ジャッジに明確にポイントをアピールしていきたい」と語り、冷静に勝機を見据えた。
ムエタイからボクシング転向後、二人三脚で歩んできた元WBC世界フライ級王者のチャッチャイ・サーサクントレーナーは、「岩田の動画を見て研究してきた。当日になってみないと分からないが、一つ言えることは激しい、面白い試合になると思う」と、打撃戦を予想した。
一方、この日は岩田陣営も視察に訪れた。田中繊大トレーナーと浜田剛史代表がリングサイドから動きをチェック。
囲み取材に応じた田中トレーナーは「スピードがあるわけではないが、これだけ世界戦を勝っているのだから、対峙した時にやりづらい何かを持っているのだろうと思う。それを確かめに来たが、軽めの練習だったので分からなかった。もっと小さいと思っていたが、思っていたほどではなかった。ただ、ミニマム級の選手だなと思った」と率直な印象を語った。
会見中は終始、表情を崩さない真面目な王者だったが、ミット打ちを終えると「もう終わりでいいかな?」といったリアクションを見せ、初めて笑顔をのぞかせた。
ピリピリした空気はない。それでいて気の緩みも感じさせない。10年以上にわたり世界のトップ戦線で戦い続けてきた男の、落ち着いた風格が漂っていた。
岩田翔吉の挑戦を受ける初防衛戦。ベテラン王者と日本の実力者が激突する一戦は、静かにそのゴングの瞬間を待っている。
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