[公開練習]2025.7.16
寺地拳四朗! 米国合宿でディフェンス力が大幅アップ!
WBA(世界ボクシング協会)・WBC(世界ボクシング評議会)フライ級統一王者の寺地拳四朗(33=BMB)が16日、都内の三迫ジムで報道陣に練習を公開した。
拳四朗は、7月30日(水)、横浜BUNTAIで開催される「U-NEXT BOXING.3」のメインイベントで、WBA同級3位、WBC同級2位のリカルド・ラファエル・サンドバル(26=米)を迎えて防衛戦に臨む。
ユーリ阿久井政悟(29=倉敷守安)との王座統一戦を制した拳四朗は、さらなる強さを求めて、今年5月に米国ロサンゼルスでの強化合宿を敢行。ディフェンス力の強化に努めた。
練習前に会見に臨んだ拳四朗は、「(試合まで)残り2週間だが、体重もしっかりと落ちていて、順調に仕上がっている」と、仕上がりの良さをアピール。
「相手は前に出てくるタイプなので、詰め過ぎられないように触らせず、自分だけがパンチを当てることを考えている。その上で手数で上回りたい。今回は、なるべくヒヤヒヤさせないような、安心して見ていられるような試合をする」と意気込んだ。ここ数戦、試合展開の激しさや被弾の増加に対しての反省も含め、ディフェンスの強化に力を入れている。
ロサンゼルスでの強化合宿で指導に当たったのは、WBC・IBF世界バンタム級統一王者の中谷潤人(27=M.T)の指導を担当するルディ・エルナンデストレーナーだ。
「これまではステップに重点を置いていたが、頭のポジションを意識することで、相手に的を絞られなくなった。スパーリングでも被弾は減ったと思う」と、ディフェンス面での向上を実感している。
長年コンビを組む加藤健太トレーナーは、「サンドバル選手は、ガツガツ前に出てくるタイプなので、どのように捌いていくか。(相手は)ラフファイトなど、勝つためにいろいろなことをしてくる」と警戒心を強めた。また、加藤トレーナーもロサンゼルス合宿に同行し、ルディ氏の指導法を学び、知識の幅を広げている。
BMBジムの寺地永会長は、「2014年にデビューしてから11年、本人が希望するスーパーフライ級への転向を含めて、集大成が近づいている。上の階級に上げるのはタイミング次第だが、(今回の試合は)快勝してほしい」と期待を寄せた。
スーパーフライ級には、パウンド・フォー・パウンド(全階級における最強ランキング)7位で、WBC王者のジェシー・ロドリゲス(25=米)が君臨し、拳四朗は以前から対戦を熱望している相手として気になる存在だ。
会見後にはシャドーボクシング、スティックミット、サンドバッグ打ちを、それぞれ1ラウンドずつ披露。距離感とリズムを意識しながら、小刻みなステップとテンポの良いパンチを打ち込んだ。
「防衛戦だからといって、モチベーションが下がることはない。しっかりとアピールして次につなげる」。次戦で18回目となる世界戦の舞台に上がる拳四朗。今回も期待通りのパフォーマンスを見せてくれそうだ。
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