[引退]2024.11.19
元日本ランカーの与那覇勇気が引退

元日本バンタム級2位の与那覇勇気(33=真正)が18日、自信のSNSを通じて引退を発表した。アマチュア63戦50勝(27RSC)13敗の実績を残し、2013年5月にプロデビュー。独特のタイミングと強烈なパンチ力を武器に、関西のリングを彩った。
昨年4月には、現WBOアジアパシフィック・バンタム級王者の那須川天心(25=帝拳)のデビュー戦の相手を務めたことが、多くのファンの記録に残っている。
今年9月、後楽園ホールで日本スーパーバンタム級4位の辻永遠(24=勝輝)との試合が与那覇にとってラストファイトとなった。与那覇の試合ぶりやファンを惹きつけるメッセージは、多くの人々の心に響いた。
与那覇は引退の理由について、「パンチを避けるまではいけるが、攻めにつなぐパンチがワンテンポだけどズレてきた。薄々、衰えを感じる中で、結果も出ないので」と、素直に語った。そして、「戦いたい気持ちはあるが、闘志がついてこない。ここが引き際だと思う」と、冷静に決断した心境を明かした。
ベルトを巻くことはできなかったが、実に濃密なキャリアを重ねたボクサーだった。「楽しいボクシング人生だった。それは、ジムや仲間、戦ってきた仲間がいてこそ」と、周囲への感謝の気持ちを言葉にした。
「結果を出すことはできなかったが、Amazon Primeでの2戦は本当に楽しかった」と昨年4月の那須川戦と、今年1月の辰吉寿以輝(28=大阪帝拳)を思い出深い一戦として挙げると、「あんなに知名度が上がるとは思わなかった。街を歩いていたら、今でも声をかけられる。天心選手のおかげであり、彼には本当に感謝している」と、那須川との一戦を振り返った。
自他共に認めるイケメンボクサーである与那覇は、今後は長所を活かした新たな職業を模索していく意向を示した。「例えば、1階がヘアサロンとアパレルブース、2階がジムで心と体を鍛えるスペース。3階がカウンセリングルーム。そんな複合施設を作りたい。髪の毛も服も格好よく、体も引き締まり、格好いい男子をコーディネートしていきたい」と夢を語った。
また、結婚相談所のアンバサダーとしても活動しており、「ボクシングを通して、いろいろなことを発信してきたい」と、今後のビジョンを明らかにした。
故郷の沖縄県でボクシングを始めた与那覇だが、「自分にとって、神戸は第二の故郷。会長やトレーナー、専務、皆に良くしてもらった」と地元愛を強調した。「真正ジムにいたから、自分のことを少しでも知ってもらうことができた。真正ジムでボクシングをしてよかったと心から思っている」と真摯な気持ちを示した。
入場曲、GRANRODEOの「情熱は覚えている」が大音量で流れる中、颯爽とリングに入場する与那覇の姿は、今でも多くのファンの記憶に残っている。
リングを降りた後も、誠実でボクシングに真摯に向き合っていた彼の姿は、これからも新たな挑戦に生かされるだろう。与那覇勇気の今後の活躍を心から願う。
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