[記者会見]2025.1.27
世界選手権優勝の坪井智也がプロ転向!

帝拳プロモーションは27日、都内のホテルで記者会見を開き、アマチュア世界選手権バンタム級優勝の坪井智也(28)のプロ転向を発表した。
帝拳ジム所属の坪井は、3月13日(木)、両国国技館で開催される「「U-NEXT BOXING vol.2」でデビュー戦に臨む。プロ初戦の相手は、後日発表される。
11歳でボクシングを始めた坪井は、浜松工業高校2年時にインターハイ準決勝で田中恒成(畑中)に敗れて3位。日本大学に進学後、2014年の全日本選手権で谷口将隆(ワタナベ)、京口紘人(ワタナベ)を撃破し優勝。その後、2014年〜2017年も優勝し、全日本選手権4連覇を果たした。2021年には岡澤セオン(29)と共に日本人初の世界選手権優勝という輝かしい実績を残した。東京五輪、パリ五輪出場を目指したが叶わず、2024年にアマチュアボクシングからの引退を表明した。
坪井は、アマチュアボクシング引退後は、グローブを吊るす方向だったが、昨年9月、同い年でアマ時代から親交が深いWBA(世界ボクシング協会)バンタム級王者の堤聖也(29=角海老宝石)からの依頼でスパーリングパートナーを務めた。「堤が死ぬ気でベルトを獲りに行っているので、自分も全力で応えたい」とスパーリングを重ねているうちに「ボクシングを続けたいと思うようになった。同世代の活躍を見て、自分もまだまだ頑張りたいと思った」というように心境の変化があり、プロのリングで勝負する決意を固めた。
1995年世代の大物がプロに転向
坪井と同世代のボクサーは堤聖也のほか、WBA(世界ボクシング協会)フライ級王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)、WBO(世界ボクシング機構)ライトフライ級王者の岩田翔吉(帝拳)、前WBA世界バンタム級王者の井上拓真(大橋)、元世界4階級制覇王者の田中恒成(畑中)、元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(志成)など、今の日本ボクシング界の中心ともいえる選手が揃っている。
「アマ時代に築いてきたものとプロでミックスさせたスタイルを作っていきたい。スピードと緩急を軸として殴り合いも好きなので、どのように見せていくか」とプロ仕様のスタイルを構築していく。スーパーフライ級を主戦場としていく予定だ。
「プロの経験を積みつつ、最短で世界に行きたい」と意気込んだ坪井だが、囲み取材では「アマ時代も足元をすくわれることがあったので、一戦一戦勝っていく」と語った。
帝拳ジムの浜田剛史代表は、「基本がしっかりとしている。会場の雰囲気に慣れたら、すぐにプロに対応できる。昔はアマからプロに転向したら、4年目が勝負だと言われていたが、今の時代はアマもヘッドギアをつけず、グローブも小さくなり、プロのルールに近い。(世界で)勝負するのも、そんなに長い時間はかからないと思う」と期待を寄せた。
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