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日本バンタム級タイトルマッチが2日、都内の後楽園ホールで開催された「WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT」のメインイベントとして行われ、チャンピオンの増田陸(帝拳)にプロ20年目の宇津見義広(40=ワタナベ)が挑んだ。
覚悟を決めてゆっくりと先にリングインした宇津見に、会場からは大きな拍手と歓声が贈られた。

試合が始まると、剛腕のサウスポー増田チャンピオンの左ストレートと右フックを警戒した宇津見は、正面に立たずに頭の位置を丁寧に変えながら、ガードを上げて、初回から前に出た。チャンピオンも、スペースを作りながら試合を進めたが、ポイントは稼ぎながらも的を絞りきれないまま、5ラウンドを終えた。それでもジャッジ3者は、50-45で増田を支持した。
試合が決まったのは、7ラウンド。一気に勝負に出た宇津見に対して、増田が左ボディを突き刺すと、宇津見がついにダウン。レフェリーが試合を止めた。

同門の岩田翔吉(28=帝拳)が世界王座を獲得したことにも言及、「翔吉さんは、昔から可愛がってくれて、優しい兄貴分です。世界を目指してやってるが、まだまだ、手が届かない。この結果を受け止めて、ジムワークに戻りたい。応援が力になりました」と、後楽園ホールに駆けつけたファンに感謝し、世界に向けて、さらに精進することを誓った。

控え室に戻った増田は、「全体的にバランスが悪かった。自分のボクシングを組み立てようと思ったが、相手に付き合ってしまった。ボディストレートは良かったと思うが、(宇津見の)頭が低くて、打たなかったが、気にせずボディを出したら当たった。試合をコントロールしようと思ったが、相手のペースに付き合った。4ラウンド以内のKO狙っていたが、やりにくさを感じた」と、笑顔はなく、自己評価の質問にも「20点ですね」と応えた。
大和心トレーナーは、「最後は、強引に行かせた。まだ7戦目なのでね。最後は力技。綺麗にスコーンと倒したかった。勉強になりました」と、初防衛に成功した増田を労った。

試合後の控え室で宇津見は、「全然ダメだったよ。もうちょいできたけど、ダメだった。左ストレートと右フックを警戒していたが、その分、強いパンチを打てなくて、コツコツは当たったけど、いいパンチは当たらなかった。何発かもらってたので、自分から(いいパンチを)出せなかったのは、情けない」と試合を振り返った。
序盤から前に出て積極的に中に入った宇津見は、7ラウンドまでチャンピオンの決定打を回避できた。その一方で、何度も悔しがったのは、攻撃面。「強いパンチが当たらなかった。ダメージを与えられなかった。力不足でした」と下を向いた。
