佐々木敵地で世界挑戦

　佐々木基樹が所属する帝拳ジム代表の浜田剛史氏も同席した記者会見の席で、09年10月にWBA世界ウェルター級王者・ビャチェスラフ・センチェンコ(ウクライナ)の待つ敵地ウクライナで戦った経験を持つ佐々木は「2年前の世界戦でアウェーで戦った経験は何よりも大きい。前回よりも強くなっているし、3階級制覇王者なので、相手に不足はない」と力強く真っ向勝負を口にした。
　

　気になる減量に関して「デビュー当時3戦ほどライト級で戦ったことはある。現在のスーパーライトから1階級落とすことになるので苦労をするが心配ない」と話し「それよりも、高地メキシコでの挑戦なので高地トレーニングの専門家の話を聞きながら対策を練る」と意外な敵を口にした。それでも「14年間頑張ってきたことを考えると世界のベルトの重みは大きい」と2度目の世界戦に向けた思いを語り「若い頃は30過ぎて世界王者になってもしょうがないと思っていたが、今は違う。」とベテランならではの心のうちを明かした。