[特集]インタビュー
2008.9.24
最強後楽園インタビュー.4
ミドル級決勝
日本ミドル級3位
氏家福太郎(新日本木村)
拳闘家であり…詩人。
10月8日、最強後楽園ミドル級決勝に出場する氏家福太郎(新日本木村)。対戦相手の渕上誠(八王子中屋)とは4回戦時代からスパーリングを重ね、共に王者を目指し、切磋琢磨して来た良きライバルである。その2人が日本王座挑戦権を賭け、最強後楽園で激突する。氏家は対戦相手の渕上に対し、人として、ライバルとして特別な想いを抱いている。タイトルにある通り、詩人・氏家福太郎が独特の世界観で最強後楽園にかける意気込みを語ってくれた。
□最強後楽園にかける意気込みを
氏家「当日、会場全員、ホールに足を運んでくれた人達のドギモを抜く事です!!最強後楽園、今回のチケットは通常より高額なので、会場に集まるお客様はボクシングを知っている人達、目の肥えた人達が観に来ると思っている。そんな人達のドギモを抜きたいですね!!決勝では出来る限り自分の良さを出し、心理戦を分かり易くした試合をお見せします」
□対戦相手の渕上選手をどう分析しますか?
氏家「渕上さんは鳥だと思っています。そこで今回の僕のテーマはズバリ“ハリネズミ”なんです!!上空にいる鳥は、荒野にいるハリネズミを見つけ、餌として食べに来る。ハリネズミは鳥の攻撃を撃退する。ハリネズミの武器は自分を守る体中にある棘ですよね。フフフ…難しいですか?渕上さんは軽快なアウトボクサーであり、それ以上でもなく、それ以下でもない。お互い手の内を知っている同士ですから」
□試合展開を予想するなら?
氏家「試合は、攻撃して来る渕上さんの手がターゲットでしょう。相手の肘や肩を打ち、壊す。そんなイメージで戦います。それにより相手にどうしようと考えさせ、最終的に気持ちを削いで行き、精神的に優位に立つ試合にしたい。いかに渕上さんの出力を抑えられるかであり、知らず知らずの内に方向をずらせるかでしょう。ボクシングは心理戦です。計量から渕上さんの様子を見ているし、試合当日もウォーミングアップの時からから渕上さんの状態を見ています。僕は渕上さんの良い所を全て認めているし、それ即ち“渕上LOVE”なんです」
□試合の注目ポイントは?
氏家「きっと見たまんまの試合になります。それは、インファイターの僕が渕上さんの懐に入るか!!アウトボクサーの渕上さんが僕を突き放すか!!ここがポイントでしょう。2人は両極端同士ですから。はっきり分かる試合になるでしょうね」
□最後にファンにメッセージを!
氏家「ハリネズミ君は棘と言うボディで襲ってくる鳥に対して攻撃をします。そんなイメージで観て下さい。入場から退場までハリネズミです。(※観に来てくれれば解るって事です) ボクシングって感動を生むスポーツであり、残酷なスポーツだと思ってるんです。ですから僕は、ファンの方達に“生きる事は感動”“生き抜く事は興奮”それは即ち“感動と興奮を!!”を届けられればと思ってリングに上がっています。これからも一緒に“感動と興奮を!!”これを体感しましょう」

氏家は待ち合わせた新日本木村ジムに満面の笑顔で現れた。そして、インタビューではボクサーと言うより哲学家と言うか論客と言うか、タイトルにある通り“詩人”をイメージさせ、アニメ・ムーミンのスナフキンを思わせた。インタビューでは対戦相手を「渕上LOVE」と語り、氏家ワールド全快で話してくれた。10月8日は日本王座挑戦権を賭け、全7試合が行われ全てが激戦・熱戦となるであろう。しかし氏家VS渕上戦は、他の試合とは少し趣きが異なるかも知れない。観客を巻き込み大熱戦になるか、観客が置き去りにされ、氏家・渕上2人の世界に入り込んでしまうか。最強後楽園ミドル級決勝は、観客も思考回路をフル回転する必要があるかも知れない。
「ボクモバの目」
氏家福太郎は2007年のチャンピオンカーニバルで日本ミドル級王者・江口啓二(姫路木下)に挑み、2度のダウンを奪いながらも3ラウンド逆転KO負けを喫している。対する渕上も2007年7月、江口の日本王座に挑み判定で惜敗をしている。氏家・渕上両者は最強後楽園決勝をクリアしたならば、再び江口への挑戦権を手にする事となる。互いに日本ミドル級王者・江口へのリベンジを賭け最強後楽園のリングに上がる。最強後楽園を制し、王者・江口の前に再び立つのは氏家か?渕上か?ここから新たなドラマが始まる!!
フライ級決勝進出
村中 優(F赤羽)>>
フェザー級決勝進出
梅津宏治(ワタナベ)>>
フェザー級決勝進出
高山和徳(船橋D)>>
ライト級決勝進出
熊野和義(宮田)>>
ウェルター級決勝進出
牛若丸あきべぇ(協栄)>>
トーナメント情報>>
□
BACK
□
TOP
East Japan Boxing Association (C)QBIX