■田中選手にとって、初めての12ラウンドでの試合。ここは未知数です。
田中 スタミナの面では心配していないです。後半になったらそういう戦いもできます。その引き出しはまだ出していないので。たとえ、スタミナが切れたから手数が出ないとかそんな戦いにはしたくない。

スタミナには自信がある

■同い年の佐々木尽選手(八王子中屋)がメインイベントで世界初挑戦します。
田中 本当に頑張ってもらいたいです。この階級でも通用することを見せて欲しいです。自分は同じ興行に組んでもらったのでアピールしたいです。

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■先ほど、話しに出てきましたが結婚しているということですが。
田中 高校から付き合って、大学卒業後、プロになったことで周りからサポートを受けていますが、結婚したいなと思いました。結婚したことで支えていかなきゃと、自覚が芽生えました。

■この試合の位置付けを教えてください。
田中 世界を目指す上で絶対に落とせない一戦。通過点ですが、そんなに簡単に勝てるとは思っていません。まったく侮っていません。気を抜かず何がなんでも獲りにいく。

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■父が届かなかったタイトル。田中家としても悲願ですね。
田中 祖父も元プロボクサーなのですが、チャンピオンにはなれなかった。自分が小さい頃からずっと応援してくれています。毎回、会場に来てくれているのですが、おじいちゃんが元気なうちにチャンピオンになる姿を見せたい。

■周りはKOを期待していると思いますが。
田中 今回はそこまでの余裕はないかなと思います。とにかく勝ちにこだわりたい。

■では、最後に試合への意気込みをお願いします。
田中 妥協せずに練習して、全てを出し切ります。打ち合いで会場を盛り上げます。

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田中強士トレーナーの話
田中トレーナー　こんなに早くできるとは思っていなかったので、最初に話を聞いた時はびっくりしました。来たチャンスなので、絶対に獲らせます。相手にとって不足なし。こっちはいくだけですから。

■どうもありがとうございました。

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「ボクモバの目」
　田中は、デビューからわずか1年でのタイトルマッチの舞台に立つという異例のスピード出世だが、田中のあくなき闘争心と絶え間ない向上心を感じた。初めての12ラウンドの長丁場にもスタミナ面や戦略面でも自信を示した。田中家にとってターニングポイントとなる一戦。ウェルター級の新たなスター誕生となるか?!
<取材・構成・写真/やすおかだいご>
<試合写真/KIKO>

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