日本フェザー級12位の松本圭佑(22=大橋)は、4月22日(金)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル.87」で伊集盛尚(33=琉豊BS)とフェザー級8回戦で対戦する。

　元日本・OPBF東洋太平洋フェザー級王者で3度の世界挑戦をしている松本好二氏(現トレーナー/大橋)の長男・圭佑は、幼少期からボクシングを始めた大橋ジムでプロデビューすると、4戦全勝(4KO)と順調にキャリアを重ねているが、まだまだ現状に満足していないようだ。

---

■本日(取材日:3月14日)のスパーリングの出来はいかがでしたか?
松本 もっと機敏に動けるかなと思いましたが、体が重たくて。木村選手(木村天汰郎=駿河男児)がアウトボクサーなので、もっとこまめに「トントン!コンコン!」っと攻めたかったのですが、始まった瞬間「体が重たいな!」となり、どっしりと構えて戦ってしまいました。

■体が重たいなと思った原因は?
松本 先週からスパーリングを始めたのですが、昨年12月の試合が終わってから初スパーでした。その疲れからかもしれません。スピードとキレのある動きをしたかったのですが、木村選手はめちゃくちゃやりにくいので、大きなパンチを狙うのではなく、プレッシャーをかけてジャブでコツコツと攻めました。

---

■当初は2月に行われる予定でしたが、延期になりました。
松本 12月の試合で右拳を痛めてしまいました。少し痛かったのですが、腫れているわけでもなかったので「2月の試合も大丈夫です」と言いました。しかし、試合から2週間後の12月30日の夜中に急に拳が腫れてきました。痛みで目が覚めて、見たらパンパンに腫れました。原因はわからないのですが、安静にして軟膏を塗って、自然治癒で今は大丈夫です。

■右が使えない間は、左の精度を上げてきたのですね。
松本 はい。左の質はさらに上がっているのを実感しています。ジャブにしても威力が上がりました。

---

■伊集選手の印象を聞かせてください。
松本 気持ちが強くてパンチ力がある。怖い選手ですし、簡単には勝てないなと思いますが、世界チャンピオンを目指す上で負けるわけにはいかない。油断せずに自分が持っている力を出して、相手の気持ちを空転させたいです。

■前戦に勝利して、日本フェザー級13位にランクされましたが。
松本 いきなりランキングされてうれしかったです。ただ、(13位は)ギリギリ日本王座に挑戦できない順位じゃないですか。ランキング入りを目指している選手には申し訳ないのですが、そこに入らないと意味がないというか。ボクシングをしているからには、上を目指していかないといけないですから。
※日本ランキング12位以上がタイトル挑戦権を有する
※取材から1ヶ月後の最新ランキングで12位に上がった

---