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2020.12.28


大晦日のボクシングを振り返る


 一年を締め括る大晦日。12月31日にボクシング興行が行われるようになってから今年で10年目を迎える。大晦日のメインイベントのリングに上がる選手は、紅白歌合戦でいうところの"大トリ"といえる。長きに渡り、この大トリを務めてきたのが世界4階級制覇王者の井岡一翔(31=AmbitionGYM)だ。改めて振り返れば、この大晦日には様々な名勝負が繰り広げられてきた。この10年間でどのようなファイトが行われてきたかを紐解いてみたい。



 大晦日のボクシングといえば西は井岡、そして東は元WBA(世界ボクシング協会)スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志(ワタナベ→引退)の名前が思い浮かぶことだろう。最初に大晦日で行われたのは、2011年のこと。井岡はエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第1競技場)、内山は横浜文化体育館で防衛戦のリングに上がった。
 今では毎年開催されている大田区総合体育館ではなく、今年の9月6日に58年の歴史に幕を閉じた横浜文化体育館というのが意外だ。
 井岡は、ヨドンゴン・トーチャラムチャイ(タイ)に初回TKO勝ちで、WBC(世界ボクシング評議会)ミニマム級王座2度目の防衛に成功し、内山は暫定王者ホルヘ・ソリス(メキシコ)を左フックでキャンバスに沈めて4度目の防衛に成功した。内山はこの年から6年連続で大晦日のリングに上がっている。
 この日は内山のほかに細野悟(大橋→引退)がセレスティノ・カバジェロ(パナマ)が保持していたWBA世界フェザー級王座に挑んだ。さらにアンダーカードでは松本亮(大橋)のデビュー戦、内藤律樹(E&Jカシアス)がプロ転向2戦目のリングに上がっていたのも見逃せない。



 2012年は、東京でトリプル世界戦(内山高志、佐藤洋太vs赤穂亮、河野公平)、大阪ではダブル世界戦(井岡一翔、宮崎亮)が行われた。この年から東京では大田区総合体育館が使用されるようになった。
 2012年の主役は、河野公平(ワタナベ→引退)で異論はあるまい。ランキング14位で王者のテーパリット・ゴーキャットジム(タイ)に挑戦した河野は、3度のダウンを奪い3度目の正直でWBA世界スーパーフライ級王座を獲得した。河野と長年コンビを組んできた、高橋智明トレーナー(現在は駿河男児ジムトレーナー)から以前、今でもたまにこの試合の映像を見ながら晩酌すると話を聞いたことがある。



 2013年は、内山と金子大樹(横浜光→引退)の日本人対決が思い出される。「内山」、「大樹」のコールが交錯する中、10回に金子が渾身の右で王者の内山からダウンを奪ったのだ。会場が騒然とする中、内山は11回に逆襲しペースを渡さず7ポイント差をつけてV8を達成した。
 この試合をリングサイドで見ていたのだが、内山が倒れたのを鮮明に覚えている。この年、東京では内山と三浦隆司(帝拳→引退)、大阪では井岡が世界戦を行った。

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