明日のチャンピオンを目指す東西6人の「フレッシュマンズ」。関東第2弾は桑原拓(大橋)を選出した。アマチュアでは興国高校→東京農業大学とエリートコースを歩み、2018年2月に大橋ジムへ入門。5月にKO勝ちでプロデビューを果たした。アマでの実績は申し分ない桑原だけに早い出世を望んでいるかと思いきや…。
■プロとして思い描いている目標を教えてください。
桑原 まずは、日本ランキングに入りたいのでランカーと戦いたいです。コツコツ勝っていけばチャンピオンへの道も開けてくると思います。3年以内に日本王者に、5年以内に世界王者になりたいなと思っています。
■早くタイトルに絡んでいきたいのかと思っていました。
桑原 ビビりですからね。あまり大きなことは言いません。ただ、目標は「以内」なので、早く出世できるならそれに越したことはありません。
■デビュー戦は世界戦のアンダーカードで鮮やかなKO勝ちでした。
桑原 自分の中ではプロの長いラウンドに馴染むためにじっくりやりたかったのですが、最初にダウンを奪った時に「KOできる!」と舞い上がってしまいました。落ち着いた試合運びをしたかったです。
■プロに転向した理由を教えてください。
桑原 小学5年生でボクシングを始めたのですが最初からプロ志望でした。プロに憧れがあったのですが、焦らずレベルの高い関東の大学で揉まれて強くなってからプロになろうと慎重に考えました。大学を卒業することは決めていたことです。去年、いくつかジムを回って「ここだ!」と大橋ジムに決めました。
■大橋ジムには井上尚弥選手や八重樫東選手を筆頭にトップ選手が多くいます。刺激を受けることも多いのではないですか?
桑原 はい。2月後半に入門してから半年になりますが、尚弥さんにはすべてのことを吸収させてもらっています。目の前で世界チャンピオンが練習しているだけで刺激になるので、このジムを選んで良かったなと思います。八重樫さんは距離の詰め方を見ていて「こういう入り方があるんや」と参考にさせてもらっています。近い距離でも足を使ったり切り返しが参考になります。バネと身軽さがすごいです。
■今はどのようなことに取り組んでいるのですか?
桑原 接近戦の練習が多いです。長丁場になると、どうしても足が止まってしまうのでそこでどれだけ対応できるか。接近戦のことを指導されています。アマ時代はスピードさえあれば勝てると思っていましたが、今はパワーもつけています。