日本人初の世界ウェルター級王者を目指す佐々木が世界初挑戦する。一瞬のスピードと左右ともに決定力が高いパンチでKOを量産してきたハードパンチャーで、ここ一番で力を発揮する本番力が高い選手だ。WBO王者のノーマンJrは、昨年5月の暫定王座決定戦で戴冠しその後、正規王者に昇格。今年3月には初防衛に成功している。長いリーチを活かした緩急をつけたコンパクト右アッパー、右ショートが光る技巧派で、反応も良い。佐々木が、日本ボクシング界の歴史を動かす!

4戦目でタイトル初挑戦の田中は、重厚なプレスから力強いコンビネーションでなぎ倒す右ファイター。序盤からグイグイと攻めて自分の得意パターンにはめ込む高い攻撃力が魅力だ。元日本ウェルター級暫定王者の小畑は、巧みなブロックと相手の弱点を突くのに長けている技巧派サウスポー。後手にならず、相手にやりにくさを感じさせたい。田中の若さが爆発するか?小畑が王座返り咲きを果たすのか?

日本1位の大久は、ジャブからワンツー、左フックにつなげる基本に忠実なボクサー。松本圭佑(大橋)への挑戦を予定していたが、松本が棄権したため相手を変更し仕切り直しの一戦に臨む。王座奪還を目指す阿部は、中間距離からキレ味抜群のパンチで仕留めに行くサウスポーのカウンターパンチャー。経験では阿部が一枚も2枚も上手。その中で大久がどのようにペースを崩しに行くのか?

世界初挑戦のタノンサックは、昨年12月に元世界王者の谷口将隆(ワタナベ)とのIBF2位決定戦に勝利。足を使いながらスピードを活かした攻撃を得意とする右ボクサーファイター。打ち合いにも強く着実にキャリアを重ねており、満を持しての世界戦だ。世界1位のアラネタは、昨年1月の挑戦者決定戦で初回KO勝ち。キレ味鋭い左オーバーハンド、左アッパー、右ボディが光るサウスポーだ。KO決着濃厚な一戦!

東京五輪日本代表の森脇のデビュー戦。韓国ミドル級王者のベクを相手にどのようなパフォーマンスを見せるのか?

3戦全勝(3KO)の大橋は、タイミング抜群の左ストレート、左アッパーが魅力の技巧派サウスポー。OPBFシルバー王者のランは、タフネスが売りのラフファイター。大橋としては冷静さを保ちながらカウンターのタイミングを探っていきたい。