日本初のバンタム級世界王座統一戦。WBC王者の中谷は昨年2月に王座奪取に成功すると、3度の防衛をすべてKO勝ち。中間距離から打ち込む左ストレート、右フックは殺傷能力が高く、接近戦に強い万能型の長身サウスポーだ。IBF王者の西田は、昨年5月にエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を攻略し戴冠。相手の長所を消すのに長けているバランスの良い長身サウスポーだ。初防衛戦ではKO勝ちしており、決定力が上がっている。西田にはこれまで数々の強豪を撃破してきた武市晃輔トレーナーがついているのも心強い。中谷攻略にどのようなっ作戦を立ててくるか。サウスポー同士によるチャンピオン対決の結末は?!

那須川の世界前哨戦。2023年4月にデビューして以来、独自のスタイルをアップデートしながら着実にキャリアを重ねている。世界戦に向けての最終テストでどのようなパフォーマンスを見せるか?WBA世界6位のサンティリャンは、2023年6月に石田匠(井岡→引退)とのWBA世界バンタム級挑戦者決定戦で判定負け。その後は昨年6月に再起に成功している。那須川としては技術とスピードで差を見せて仕留めることができればベストだ。

世界チャンピオン候補の坪井が、国内男子最速2戦目でのタイトル奪取を狙う。今年3月のデビュー戦では、WBO-AP2位のボーンルエンに何もさせず2回TKO勝ち。軽快なステップワークとハンドスピードで圧倒した。世界ランキングにも名を連ねているバンは、19戦18勝(10KO)1敗のオードドックススタイル。長いリーチを活かした思い切りの良い攻撃が光る。キレのある左ボディ、右オーバーハンドには注意が必要だ。坪井としてはスピードで翻弄して中盤以降に山場を作っていきたい。

日本バンタム級王者の増田が世界ランカーとのノンタイトル戦に臨む。今年3月に松本海聖(VADY)に6回TKO勝ちで2度目の防衛に成功。左右ともに殺傷能力の高いパンチに加えて、巧みな試合運びが光るサウスポーだ。バンタム級での世界を目指す上でしっかりとアピールしていきたい。WBA世界バンタム級11位のバンケスは、28戦23勝(15KO)5敗のオーソドックススタイル。2022年7月にラモン・カルデナス(米)に判定負けを喫している。ガードを固めて独特のテンポから繰り出すワンツーを主武器とする右ボクサーファイターだ。増田の強打爆発に期待!