OPBF王者の中嶋と辰吉によるSバンタム級注目の一戦。中嶋は、今年8月に和氣慎吾(FLARE山上→引退)に2回TKO勝ちし初防衛に成功。上下の打ち分けと右フック、左ストレートが強烈だ。足を使ったアウトボクシングも見せるようになり攻守の幅の広さを見せている。タイトル初挑戦の辰吉は、力強い左右フックと左ボディが光る好戦的なタイプ。フィジカルが強く打ち合いに無類の強さを発揮する。中嶋の出方次第で流れが決まりそうだ。

日本ウェルター級王者のデビッドの初防衛戦。今年8月の王座決定戦ではリズム感のある攻撃で石脇麻生(石田)をシャットアウトして戴冠。東京五輪ウガンダ代表の実力を知らしめた。上体の柔らかさを活かしたボディワークと緩急をつけた攻撃が光るテクニシャンだ。元日本ウェルター級暫定王者の小畑は、硬いブロックと巧みな試合運びでペースを手繰り寄せるサウスポー。左利きの利点を活かしてジワジワと攻めていきたい。ウェルター級技巧派対決を制するのは?

ここまで4戦全勝(4KO)の山�ｱは、シャープなジャブから左ボディにつなげる基本に忠実なタイプ。5戦目で初の日本人対決だ。ユース王座と日本ランキング入りを狙う。2023年全日本新人王の武藤は、キレ味鋭いカウンターが光るサウスポー。今年8月に日本ランカーのデカナルド闘凜生(六島)に敗れて以来の再起戦でチャンスを掴んだ。1年ぶりの後楽園ホールで日本ユース王座獲得を目指す。

試合:アマチュア経験豊富な田中は、スピードを活かした攻撃的なタイプ。プロ2戦目でどれだけアジャストしてくるか。豪快KOに期待!

今回がB級初戦の山本。持ち前の強打を爆発させて2024年最後の試合をKOで決めたいところだ。