WBC世界バンタム級王者の中谷のV2戦。今年7月に指名挑戦者のアストロラビオ(比)に左ボディストレートで初回KO勝ち。絶大なインパクトを残した。バンタム級に上げてパワー、スピードともアップし着実に進化と遂げている。ランキング1位のペッチは、77戦76勝(53KO)1敗。2018年12月に井上拓真(大橋)とのWBC世界バンタム級暫定王座決定戦に臨んだが判定負け。それ以降は28連勝している。プレスをかけながら左から切り込む好戦的なサウスポーだ。中谷にとってサウスポーとの対戦は、5年5ヶ月ぶりとなる。

那須川が5戦目でWBO-AP王座に挑む。7月にWBA世界バンタム級4位のジョナサン・ロドリゲス(米)に3回TKO勝ち。スピードを活かした縦横無尽な動きから鋭い左ストレートで圧勝。試合を重ねるごとに進化を遂げている。拳を交えるアシロは、前後の動きを意識しながら上下に打ち分けるバランスの良い右ボクサーファイター。コンパクトな右アッパーには警戒が必要そうだ。

WBO世界Sフライ級王者の田中のV1戦。卓越したスピードと多彩なコンビネーションで攻め立てる攻撃型で、ここ数戦はディフェンス力も上がっている。スーパーフライ級4団体統一を目指すためにも内容が求められる。世界タイトル初挑戦のカフは、距離を取りながらジャブを軸に打ち終わりを狙うのに長けているテクニシャンだ。

WBO世界フライ級王者オラスクアガの初防衛戦。今年7月の王座決定戦では、加納陸(大成)に3回KO勝ちでタイトル奪取に成功。左右ともに殺傷能力の高いパンチを持ち、ワイルドな攻撃の中に随所にテクニックを織り交ぜる好戦的なパンチャーだ。世界2階級制覇を目指すゴンサレスは、距離を取りながら要所要所で有効打を集める技巧派サウスポー。オラスクアガの強打が爆発するか?ゴンサレスが捌き切るか?