注目:前戦でOPBFを獲得し、5度の防衛に成功している日本と合わせ2冠を保持する加藤は、王者になってからの成長が著しい。今回は、前OPBF王者の荒川仁人(八王子中屋)の世界挑戦のために、一緒にスパーリングパートナーを務めてきた左構えのラバオを挑戦者に迎える。互いに手の内を知るだけに、微妙な駆け引きも楽しめそうだが、24勝(16KO)4敗のラバオは、勝機があれば早いラウンドでも仕掛けてくるだけに、序盤は要注意だ。加藤はここをクリアし、荒川とともに世界へと打って出たい。

注目:前戦で尹文鉉との壮絶な打撃戦を制し、初防衛に成功した高山が、コブラ諏訪を迎え、2度目の防衛戦に臨む。圧力の強い高山は、これまで若干荒さが目立っていたが、尹戦ではコンパクトな打撃とディフェンス力がアップ。王者としての風格を備えつつある。対する諏訪は、OPBF王座を保持していた渡部あきのり戦に続き、2戦連続でタイトル挑戦のチャンスを得た。気持ちの入ったファイトでファンを沸かせる諏訪だが、その反面、負傷ストップも多く、打ち合いでの冷静さがもとめられる。だが、一発に魅力もあり、下位ランカーとはいえ、高山にとっては気の抜けない相手となる。

注目:一度は引退を表明した前東洋太平洋王者の小國が、西から東へと主戦場を移し再起する。小國に対する岩崎は、今年に入り立て続けに日本ランカーを破り、激戦区のスーパーバンタム級で日本、東洋太平洋王座を狙う。 元王座対期待のホープ、興味深いカードとなった。

清水棄権 中止