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[試合後会見]2014.7.7

WBA女子世界Sフライ級TM

 7日、後楽園ホールで開催された「FIGHTING BEE8」では、WBA女子世界スーパーフライ級タイトルマッチが行われた。

 3階級上げての世界挑戦で快挙遂げた王者・藤岡奈穂子(T&H)と、長身でセンスを持ち合わせた期待のホープ・川西友子(大阪帝拳)が激突する注目のカード。
藤岡が初防衛に成功
 開始からジャブを差し間合いを詰める挑戦者・川西だが、王者・藤岡の左フックが進行を止める。それでも川西は手を止めず、プレスをかける。続く2R、藤岡のラッシュに捕まる川西だったが、上手く身体を入れ替え距離をとる。 4R、川西がプレスをかけて、藤岡にロープを背負わす。藤岡も王者の意地を見せ、カウンターで有効打を奪う。後半も両者のペースは落ちず、接近して打撃戦を展開。左右フックで浴びせる藤岡に、ボディ、アッパーを狙う川西。1280人の観客を沸かせた対決は 、両者ダウンを許さず判定へ。3者が藤岡奈穂子を支持し、鬼門の初防衛戦を制した。
まだまだ強くなる
 「1ラウンドの時はドンドンいけると思ってました」と気丈に話しを始めた川西は「藤岡選手は、手数もパンチも凄かった。1発当たると更に回転が上がって前に出てきたし、少しパンチを当てても止まりませんでした」と試合を振り返った。
 会見の途中、藤岡が川西の控室に訪れ「これからもお互い頑張っていこう」と挨拶し会場を後にすると「ああいうところが凄いですね。ボクシングは紙一重だとしても、人としての器の大きさを感じます。試合ができて良かった」と涙声で話した。
 最後に川西は「気持ちでは負けないつもりだったが、違う意味で力み過ぎた。東京まで来たので、みんなで一緒に喜びたかったです。紙一重かもしれないが、負けるという事はまだまだ弱いです。もっと自分を見つめ直したい」と話し会見は終了した。
右目を腫らした藤岡
 リング上で「この勝利は母へのバースデープレゼントでしす。海外で試合をしたいし、まだまだ続けていきます。宜しくお願いします」と挨拶した藤岡。
会見場で藤岡は「ボディは効きました。低く入って行ったので相手もやりづらかったと思う。中盤から、アッパーを狙っているのが分かったので、さらに低くいきました」と試合を振り返った。
 「年齢は、まわりが言うので気になるが、身体もスタミナも全然問題ないと思う。今日の試合でも、最後までスタミナは切れなかった。海外では、盛り上がっているメキシコ、アルゼンチンでやりたいですね」と意気込みを語った。
笑顔の2ショット

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