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[試合後会見]2014.5.31

金子、再起のリングは!?

 昨年の大晦日、WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(ワタナベ)に挑み、一度はダウンを奪うも判定で敗れた前日本同級王者の金子大樹(25=横浜光)が、31日に故郷・愛知県豊橋市で再起の凱旋試合に臨んだ。世界戦から5ヶ月、金子は再スタートのリングで、OPBF東洋太平洋王座決定戦への出場経験を持つタフファイターの石川昇吾(31=新日本木村)を相手に、進化した姿を見せることができたのか――!?
負けて進化した金子
 金子は強くなって帰ってきた! 試合後、石川に「ジャブで効かされたのは初めて」と言わしめたほどの、ストレートに近い左で試合をコントロールした金子は、左ボディも決めると最後は一方的に左右の連打を浴びせストップ勝ち。強烈なTKO勝ちで復活をアピールした。
左が効いたと石川
 厳しいマッチメイクが続く石川は、これで昨年6月のOPBF王座決定戦から4連敗となり、戦績を17戦10勝(3KO)7敗とした。「距離を取れば対応できたが、それでは勝てないのでリスク覚悟で打ち合いに出たが、向こうが上手だった」とコメントした石川は、偶然のバッティングで左眉上を負傷していた。
控え室では安堵の表情
 一方、再起の勝利に地元ファンから祝福を受けた金子は、リング上で「世界しか見えていない。ここからが再スタート。一戦々勝ち進み、必ず世界チャンピオンになります」と高らかに宣言。控え室に戻っての会見では「体は硬かったが、左でボクシングを作るのがテーマだったので、ああいった形で勝てて良かった」と振り返り、自己採点を60点とした。世界戦を経験し、ボクシングの奥深さと楽しさを改めて感じたという金子は、世界を目指す上で今後はOPBFタイトルも視野に入れたいと明かした。
地元ファンに囲まれ
 また、セミでは金子の同門、元日本ミドル級王者の胡朋宏(25)と元OPBF東洋太平洋スーパーフライ級王者の赤穂亮(27)の契約ウェイト8回戦がそれぞれ行われ、胡はフランス人選手とダウンの奪い合いとなる打撃戦を繰り広げたが2回KO負け、赤穂は左ボディでタイ人選手を悶絶させ、初回KO勝ちを収めた。
元OPBF王者の大橋弘政氏と赤穂
 バンタムに上げ臨んだ初戦で、幸先の良いスタートを切った赤穂は「減量の苦しさはこの階級にもあるが、調整は楽になった。バンタム級1年生として、日本でもOPBFでも貪欲に挑戦したい」と語り、次戦は早くも8月上旬を予定。金子の再起2戦も同じリングで行われる。

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