村田が世界へ向け始動

　村田諒太(27=三迫)のプロ第3戦が2月22日に中国・マカオで行われることが10日、都内の帝拳ジムで発表された。村田は、世界の大舞台に向け、2014年最初の練習公開を開いた。

　米国大手のトップランク社が主催する「Ring of Gold」にロンドン五輪金メダリストの村田も出場することが発表された。タイトル通り、トップランク社が抱える金メダリストのゾウ・シミン(中国)やイゴール・メホンツェフ(露)らが集結する注目の大会だ。

　プロ転向後は米国ラスベガスに練習の拠点を置く村田だが、海外で試合をするのは、金メダルを獲得したロンドン五輪以来となる。気になる対戦相手は、元WBCラテン・スーパーウェルター級王者で世界挑戦の経験もある、40歳のブラジル人カルロス・ナシメント(32戦29勝23KO3敗)の名前が候補に挙がっており、現在調整中とのこと。

　練習に先立ち行われた会見で「1戦目より2戦目の方が大きなものを得たと思っている。前回の試合であがった課題を克服する練習がしたい」と、11日未明に向かう米国ラスベガスでのトレーニングキャンプを待ちわびた。「今年すぐに世界タイトルに挑戦ということはないと思いますけど、いつでもいけるように毎日自分を高めていきたい」と、現在の心境を語った。

　この日はシャドーやミット打ちなど軽めの練習を公開したが、ラスベガスでは、一週間に三日は、消化するという8-9ラウンドのスパーを中心にトレーニングメニューが用意されているとのこと。2014年、さらに大きな飛躍が期待される。