PPVの売上は150億円

　THE　ONE(頂上決戦)と銘打たれたフロイド・メイウェザー(36=米)対サウル・アルバレス(23=メキシコ)のWBA、WBC世界スーパーウェルター級王座統一戦は9月14日(日本時間15日)、米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで行われた。この試合はショータイムにより全米に課金システムのペイ・パー・ビュー(PPV=有料視聴)で放送されたが、その売上金額が1億5000万ドル(約150億円)近くに上ることが分かった。

　集計は完全なものではないながら、PPVの契約軒数は約220万に上る見込みだという。07年のオスカー・デラ・ホーヤ(米)対メイウェザーの際に記録した248万軒(売上は約1億3600万ドル)には届かないものの、単価が高い(標準画像が約65ドル、高質画像が約75ドル)ため総売上では上回ることになり、史上最高額となった。ちなみにPPVの契約軒数記録の3位は97年のイベンダー・ホリフィールド(米)対マイク・タイソン(米)�Uの195万軒。

　また、メイウェザー対アルバレスはラスベガスの約100ヵ所の劇場で計2万6163人が有料視聴し、その売上が261万ドル(約2億6100万円)を超えたと報告されている。MGMグランドガーデン・アリーナのチケット売上も集計のたびに上方修正され、現在は2000万ドル(約20億円)超と伝えられる。

　報酬は主役のメイウェザーに4150万ドル(約41億5000万円)が最低保障され、これにPPVなどの売上に応じた歩合報酬が加算される仕組みになっている。したがって総額で6000万ドル(約60億円)を超えることは確実視されている。7000万ドル(約70億円)〜8000万ドル(約80億円)になるという試算もあるほどだ。アルバレスも1200万ドル(約12億円)を手にすることになる。これらの数字は今後、上方修正される可能性があるだけに、どこまで伸びるか注目したい。

★PPVの契約軒数記録
�@デラ・ホーヤ対メイウェザー　約248万軒
�Aメイウェザー対アルバレス　　約220万軒

★PPVの売上記録
�@メイウェザー対アルバレス　　約150億円
�Aデラ・ホーヤ対メイウェザー　約136億円