[世界戦結果と談話]2026.6.6
愛知決戦! 矢吹正道が王者の存在感! カリストの執念と激突

IBF(国際ボクシング連盟)フライ級王者の矢吹正道(33=緑)が6日、愛知県国際展示場で開催された「3150 FIGHT vol.10」のメインイベントで、同級3位レネ・カリスト(31=メキシコ)を迎えて、2度目の防衛戦に臨んだ。
前日の記者会見で「完勝する」と力強く宣言した矢吹。昨年、世界王座に返り咲いて以降も進化を続ける王者が、世界3度目の挑戦となるカリストを相手に、王者の力を示そうとリングに上がった。
一方のカリストは、粘り強いファイトと豊富な経験を武器に、悲願の世界王座奪取を狙った。愛知のリングで行われた世界タイトルマッチは、初回から大きく動いた。
矢吹がジャブで組み立てると右クロスで効かせて連打でダウンを先取。再開後、ワンツーで倒して絶好のスタートを切った。2回以降も矢吹はジャブを軸にワンツー、左ボディを好打。劣勢のカリストは、5回にリターンの右ストレートで顔を弾き反撃。しかし、矢吹は集中力を切らさず。9〜10回、矢吹は右ストレートでグラつかせて仕留めに行くが、カリストは驚異の粘り強さを見せて食い下がる。11回、カリストはワンテンポ遅れて出てくるワンツーで反撃したが、矢吹は足を使いながら、要所でパンチを決めた。
大差判定で2度目の防衛に成功した矢吹だが、「初回は慎重に攻めようとしたが、予想以上に良い展開になったので、一発狙いになってしまい、ディフェンシブに戦われてしまった。ポイントを取るのは簡単だったが、完勝にしたかったので、できればKOしたかった」と浮かない表情を浮かべた。
「カリスト、は見た目にはわからない強さがあった」
続けて、「11〜12ラウンドにプレスをかけて倒せたらよかったが、(カリストは)見た目にはわからない強さとハングリー精神があった。普通の選手だったら倒れていたが、上の階級でやっていたしタフだった」と、最後まで食い下がった挑戦者を称えた。
さらに、「こういう内容になってしまい不甲斐ないが、へこんだ分、成長できるとプラスに捉えていきたい。次に大きな試合を組んでもらえるなら、良い内容で頑張るだけ」と前を向いた。
会見中には、IBF世界スーパーフライ級新チャンピオンのアンドリュー・モロニー(35=豪)が控室を訪れ、記念撮影を行った。モロニーとの対戦について聞かれた矢吹は、「ベルトが欲しいというより、チャンピオンと戦いたい」と、階級を上げての世界3階級制覇にも意欲を示した。
興行後、囲み取材に応じた亀田興毅ファウンダーは、「皆で力を合わせて実現した3150 FIGHT。出場選手が素晴らしい試合をしてくれた。それが一番。今はホッとしている」と安堵の表情。
続けて、「矢吹選手は誰と戦っても良い試合になる。統一戦でもモロニーとの試合でも、陣営といろいろな可能性を探っていきたい」と、今後のビッグマッチ実現に期待を寄せた。
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