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世界2階級制覇を達成した京口紘人(31=ワタナベ)が7月2日、自身のYouTubeチャンネルで、現役引退を発表した。
京口は、2016年4月17日にプロデビュー。翌年の2017年7月23日、デビューからわずか1年3カ月でIBF世界ミニマム級王座を獲得し、日本人最速での世界王者となった。2度の防衛に成功したのち、2018年12月31日にはWBA世界ライトフライ級王座を獲得。スーパーチャンピオンとして4度の防衛に成功している。
2022年11月1日には、WBC同級王者の寺地拳四朗(32=BMB)との王座統一戦に臨んだが、2団体統一はならず。その後フライ級へと転級し、2025年3月13日、両国国技館でWBO世界王者アンソニー・オラスクアガ(26=米国)に挑戦した一戦が、やキャリア最後の試合となった。
“Mad Boy”の愛称で親しまれた京口は、マカオ(中国)、ダラス(米国)、グアダラハラ(メキシコ)など、海外のリングでも世界戦を戦い、現地ファンからも高い支持を得ていた。

引退を表明した京口が一番印象に残っている試合に選んだのは、世界初挑戦のホセ・アルグメド(メキシコ)戦。
「嬉しかったのが、一番の試合でした! 夢が叶った瞬間なので」
2017年7月23日(日)、大田区総合体育館が大いに沸いたのは、記憶に新しい。

ベストバウトに挙げたのは、2022年6月11日にメキシコで行われたIBF世界ライトフライ級王座防衛戦。完全アウェイの中、エステバン・ベルムデス(メキシコ)を相手に8R0分24秒TKO勝利で、4度目の防衛に成功した試合だ。



プロデビューから日本人最速の1年3ヶ月で世界王座を獲得、世界2階級制覇を成し遂げ、リングマガジンのベルトも獲得した。その間、中国、米国、メキシコに遠征し、世界戦で勝利を挙げるなど、日本のボクシング界に大きな爪痕を残した。コロナ禍には、YouTube配信を通じて、ファンとの交流も深め、新しいメディア時代の先駆者としてボクシング人気の復活にも大きな貢献をしてきた。
京口紘人の第二の人生も輝き続けることを祈っている。