WBAウェルター級正規王座決定戦ガルシアvsロメロ&ヘイニーvsラミレス

　日本時間の3日、米国・ニューヨークのタイムズスクエアで開催された、リング誌主催の『FATAL FURY』で、スーパーライト級上がりの元世界王者達がウェルター級で鎬を削り合った。

　メインイベントのWBA世界ウェルター級正規王座決定戦で、元WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシア(26=米)が、元世界2階級制覇王者ローランド・ロメロ(29=米)と対戦した。

　セミでは、元世界2階級制覇王者デビン・ヘイニー(26=米)が、元WBC・WBO世界スーパーライト級統一王者ホセ・カルロス・ラミレス(32=米)とウェルター級12回戦を行った。

　ジャブを差し合う展開で始まったガルシアvsロメロ戦。動いたのは2回、ロメロが左フックをダブルで打ち込み、ガルシアは後方へふっ飛ぶダウンを喫した。その後は、ガルシアのジャブが機能して距離とペースを保った。しかし、中盤に入ると、ガルシアがロメロの強打を警戒して手数が減っていく。ロメロは、終盤にボディから攻めると、ガルシアは手が出ないまま、最終回まで突入した。最後までロメロの攻勢が目立つ中で試合終了。判定3-0(118-109、115-112×2)でロメロが勝利し、WBA正規王座の獲得に成功した。

　序盤から最後まで変わらない展開で進んだヘイニーvsラミレス戦。ヘイニーは、いつも以上に足を使ってコントロール。ラミレスはプレッシャーをかけるも、手が出ないままラウンドを重ねた。中盤に入ると、ヘイニーは更にスピードに乗ってリングを動き回り、時折右ストレートを当てる。ラミレスは最後まで詰めることができずに、終了のゴングが鳴った。判定は3-0(119-109、119-109、118-108)でヘイニーが完勝した。