[試合後談話]2025.4.29
下町俊貴がタイの難敵ディパエンと激突!

WBO(世界ボクシング機構)フェザー級3位の下町俊貴(28=グリーンツダ)が29日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第2競技場)で開催された「Lemino BOXING フェニックスバトル134 CRASH BOXING vol.34」のメインイベントに出場、56.3s契約8回戦で、元世界ランカーのアラン・ディパエン(34=タイ)と対戦した。
世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(32=大橋)とも拳を交えたディパエンを相手に、どのようなパフォーマンスを見せたのかーー。
長身サウスポーの下町がジャブを駆使して、丁寧に距離を支配。ディパエンの左右フックを、巧みなブロックとボディワークで回避しつつ、着実にポイントを重ねた。中盤以降も、下町は右ボディ、左ストレートを好打すると、攻め急がずリズムを保ちながら、勝利のゴールテープを切った。
元世界ランカーに完勝した下町は、「打ち終わりを狙ってきたので、ディフェンスを意識した。盛り上がりに欠ける内容なのは理解しているが、負けたら終わりなので。お客さんを喜ばせたい気持ちがあるが、自分のためにやっているボクシングなので、今回は勝ちに徹した」と冷静に振り返った。
グリーンツダジムの本石昌也会長は、「勝つことを最優先したので、結果が出たことに関しては良かった。ただ、ディフェンスは良かったものの、アピールとしては、あと一歩足りなかった。しかし、ディパエン選手は強くて、下町だからこそ、あのような勝ち方ができた」と及第点を与えた。
今回の試合は、スーパーバンタム級よりも1s重い56.3sで行われたが、階級アップも含めて検討していくようだが、本石会長は、「減量的にもスーパーバンタム級でもいけるのかなと。本人が動いてみてどう感じるかを、これから話し合っていきたい」と語った。下町も「映像を見返して、考えていきたい」とコメントした。
次戦は秋を予定
次戦は秋以降に予定され、「井上選手が蹴散らしてきた相手を倒していき、世界へ進んでいきたい。その第一弾がディパエン選手だった。ここを勝っていかないと、井上選手がいるステージまではいけない」と、モンスターがスーパーバンタム級で戦ってきた相手との対戦を計画していることを明かした。
一方、最後まで決定打を打ち込めなかったディパエンは、「身長が高くて、とにかくやりにくかった。ハードパンチャーではないが、ジャブが邪魔だった」と下町の強さを認め、井上との比較を求められると、「井上の方がパンチが正確で強かった」と率直に述べた。
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