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WBO-APミニマム級タイトル戦が24日、有明アリーナで行われ、チャンピオンの小林豪己(26=真正)に前日本同級王者の高田勇仁(26=ライオンズ)が挑んだ。

高田の右アッパーが炸裂!
相手の隙を狙う両者、試合が動いたのは3回、右アッパーで小林の動きを止めた高田が右の打ち下ろしでダウンを奪った。立ち上がった小林にパンチをまとめに行った高田だが、小林は手数で追撃を免れた。中盤以降、プレスを強めた小林に対して、高田は右アッパーで顔面を打ち上げた。11回、一進一退の攻防が続く中、小林は左を上下に散らして右ストレートとフックで高田を下がらせる。最終回、足でリズムを作り直した高田に対して、小林は距離を詰めてロープを背負わせたが、高田も突き返して試合終了。高田が1-2の判定勝利を収めて、WBO-AP王座を獲得した。

WBO-AP王座奪取!
新チャンピオンに輝いた高田は、リング上のフラッシュインタビューで、「大きな舞台で勝つことができて、めちゃくちゃ嬉しいです。倒したかったが、小林選手がタフだった。打ち合いが好きなので、負けてられない。上に行くのに打ち負けたら上にいけないと思って打ち合った。アジアを取ったんで世界に行きたいけど、マネージャーと会長と話し合って、チャンスが来れば世界を取りに行きたい」と喜びを噛みしめた。

小林豪己(真正)王座陥落。
試合後、会見場に現れた小林は「練習してきたことが出せなかった。ダウンしたパンチは効きました。何をもらったのか分からなかった」と気落ちした様子で答えた。「その後は、立て直すのが一番だと思ったが、気持ちでも負けてしまった」と悔しさを滲ませ、ジャッジ2者が付けた1ポイント差については「もっと離れていると思った」と意外そうに語った。

悔しさを滲ませた小林豪己
対戦した高田に関して、「頭が低くてめちゃくちゃやりづらかった。アッパーは見えづらくて、いいタイミングでもらってしまった」と悔しがった。今後については「負けることは考えていなかったので、少し時間をかけてゆっくり考えたい」と肩を落とした。

目指すは世界!
試合後の会見で「正直、ホッとしている」と安堵の表情を浮かべた高田は、「今までのきつい練習が甦ってきて嬉しい。ベルトは気持ち的にも重い。大切にしたいとベルト。自分は世界を目指してるんで、もっと練習していきたい。日本のベルトを返上して、後戻りできない。気持ちは誰にも負けない」と抱負を語った。
試合のカギとなった右アッパーに関して「映像を見て、アッパーは、作戦に入れてた。上手くハマった。小林選手は強いパンチもあるので、相打ち覚悟で打っていた」と笑顔を見せた。それでも、初の12回戦について、「11回は、小林選手も打ってきたんで、気持ちだけで踏ん張った」とスタミナの消耗は気合いで乗り越えたことを明かした。