[試合後談話]2024.11.21
チャンピオンカーニバル出場を懸けて!

日本ウェルター級最強挑戦者決定戦、同級2位の湯場海樹(25=YUVAX)対同級3位のシーサー皆川(32=平仲BS)の一戦が21日、後楽園ホールで開催された「Lemino BOXING フェニックスバトル125」で行われた。
サウスポー同士による一戦は、皆川が思い切りの良い左フックを繰り出せば、湯場は左ストレートを合わせる構図。何度も頭がぶつかり、ジャッジ泣かせの展開が続いた。5回、湯場がプレスをかけてボディ攻撃で攻勢。最終8回、皆川は左カウンターで湯場から痛烈なダウンを奪うと、左フックで倒してフィニッシュに繋げた。
2度目の日本王座挑戦権を獲得した皆川は、「ポイント的には劣勢で、最後に倒して勝ててよかった」と喜びを表現した。「相手の左ボディを何度ももらったが、試合に向けて走り込みをして、最後に逆転のパンチを打つスタミナがあった」と、スタミナ強化の成果を語った。
最終ラウンド前のインターバルで、トレーナーに喝を入れられた皆川は「左ボディを効かせて相手のスタミナが切れたのがわかったので、ここがチャンスと一気に攻めた」と試合を振り返った。
チャンピオンカーニバルで2度目の王座挑戦へ
「湯場選手はとても強く、勝てたことは自信に繋がった。彼の熱い魂を感じて、必ず(王座決定戦では)頑張ります」とタイトル奪取を力強く語った。
会見に応じた湯場は「1発でしたね」と、最終回でのTKO負けを苦笑いで振り返った。「悔しいという思いより、練習してきたことが出たのは良かった。最後の気持ちの部分が足りなくて、それで毎回負けている。成長出来ていないと感じる」と反省の弁を述べた。
「自分のボクシングを貫こうと思っていたが、相手が最後にあのカウンターを持ってくるという気持ちの強さを見て、(相当な思いでこの試合に)賭けてきたんだなと思った」と悔しさをにじませた。
日本スーパーウェルター級最強挑戦者決定戦では、同級1位の左右田泰臣(36=EBISU)と同級2位の豊嶋亮太(28=帝拳)が激突。豊嶋が積極的な攻撃で主導権を支配。左右田は2回に左ボディを決めたが、豊嶋はアグレッシブに応戦。4回からは距離を詰めて、効果的に左フックを決めて、ポイントを加点。5回以降は独自のリズムで攻撃を続けた。
スーパーウェルター級転向初戦で完勝した豊嶋は、「減量の影響がなく、体力が充実して足もよく動いた。相手のキャリアもあり、倒せなかったが、試合を最後まで優位に進められて良かった」と、安堵の表情を浮かべた。
Sウェルター級転向初戦を勝利
続けて「相手のパワーはさほど感じず、自分より10kg重い選手とスパーリングしていたので、押し負けることはなかった」と振り返った。
来春、出田裕一(三迫)へ挑戦!
日本王者の出田裕一(40=三迫)への挑戦権を獲得した豊嶋は、「次の目標が明確になった。次戦から期待値を上げてもらって構わない。まずは、日本王座獲得を目指します」と、2階級制覇に意欲を示した。
試合後の汗もそのままに取材に応じた左右田は、「相手が上手くてボクシングの幅が広かった」と、拳を交えた豊嶋選手を評した。
続けて「自分はトレーナーとしての質を高めるためにボクシングを始めたので、負けてへこむというよりもトレーナー目線で考えてしまう。ボクシングはつくづく奥が深い」と結んだ。
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