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IBF(国際ボクシング連盟)世界ライトフライ級タイトルマッチが12日、名古屋国際展示場で開催された「3150 × LUSHBOMU vol.2」のメインイベントで行われ、世界王座返り咲きを目指す矢吹正道(32=LUSH緑)が、チャンピオンのシベナティ・ノンシンガ(25=南ア)に挑んだ。
シベナティ・ノンシンガ(南ア)ダウン!
試合は、序盤から丁寧にジャブを突きながら、出入りのボクシングを続けた矢吹が、先に仕掛けると、8ラウンドに右でダウンを奪った。試合が決まったのは、9ラウンド。矢吹が右ストレートでダウンを追加すると、最後もしっかり右ストレートを打ち抜くと、レフェリーが試合を止めた。9R1分50秒TKO、矢吹が世界王座返り咲きを果たした。
「本物の選手に勝った」
見事なパフォーマンスで王座奪還に成功した矢吹は、会見場に現れると、「あ〜、疲れた」とポツリと漏らした。「相手が常に右ストレートを狙っていたので、最後まで油断せずに戦った。インファイトで来ると思ったが、中間距離で仕掛けてきたので、この距離なら負けないと思った。相手のパンチは、よく見えていた。ベストコンディションで最高の出来。初めて気楽に戦うことができた。世界チャンピオンになったというより、本物の選手に勝ったという実感の方が強い」と、冷静に試合を振り返った。
アンソニー・オラスクアガ(25=米)への挑戦を希望!
試合後に矢吹は、リング上で、フライ級に転級してWBO(世界ボクシング機構)王者のアンソニー・オラスクアガ(25=米)に挑戦することを熱望した。
新チャンピオンは「ライトフライ級に落とすことはできるが、リミットまで落ちるかギリギリ。毎回賭けのような状況で、もし落ちなかった時には、たくさんの人に迷惑をかける。この階級ではもう戦わない。世界チャンピオンのまま引退するという目標があるので、このまま辞めてもいい。ただ、オラスクアガ選手となら打ち合いになって盛り上がる。モチベーションが上がる相手とやりたい」と言葉に力を込めた。
新チャンピオンは「ライトフライ級に落とすことはできるが、リミットまで落ちるかギリギリ。毎回賭けのような状況で、もし落ちなかった時には、たくさんの人に迷惑をかける。この階級ではもう戦わない。世界チャンピオンのまま引退するという目標があるので、このまま辞めてもいい。ただ、オラスクアガ選手となら打ち合いになって盛り上がる。モチベーションが上がる相手とやりたい」と言葉に力を込めた。
世界王者返り咲き!
この日、セコンドに就いたIBF世界スーパーフェザー級3位の力石政法(30=大橋)に勝利のバトンをつなげた。力石は、10月17日(木)に後楽園ホールで世界前哨戦に臨む。「(自分が勝って)刺激を受けているでしょう」とニヤリとすると、「負けていたら力石の試合も見に行けなかった。負けたらすべてが終わるので、(勝てて)日常に戻れるのがうれしい」と笑顔を見せた。
「パンチが見えなかった」
一方、王座を陥落したノンシンガは、「この試合に向けて準備してきたが、今日は彼の夜だった。調子は良かった。前半、ポイントを取られているとは思わなかった。矢吹にパワーは感じなかったが、タイミングが上手くて、パンチが見えてなかった」と気丈に振り返るとと、「家族と会って、今後のことを考えたい」と語った。