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[試合後会見]2024.2.13

肉弾戦に後楽園ホールが大熱狂!

 日本スーパーウェルター級タイトルマッチが13日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」で行われ、王者の出田裕一(39=三迫)と同級1位の小林柾貴(24=角海老宝石)が熱戦を繰り広げた。

 チャンピオンカーニバル開幕戦として行われた一戦、ベテラン出田が王者の力を示したのか? それとも、タイトル初挑戦の小林がベルトを奪ったのかーー。
出田裕一(三迫)がV2を達成
 初回から小林が右フックを叩きつければ、出田はボディにパンチを集めて応戦。2回、小林は右ショートアッパーで顔を弾くと、右オーバーハンドを決めた。その後も出田が距離を潰してボディ攻撃を仕掛ければ、小林も押し負けずワンツーをヒット。小林は相手の頭が当たり左目上を腫らした。前半終了時の公開採点は48-47(出田)、48-47(小林)、49-46(小林)と挑戦者がリード。6回、さらに圧力を強めた出田が攻勢。7回、出田はロープに押し込み、連打でジャッジに優勢をアピール。その後、小林の左目上の腫れがひどくなり、勝負は負傷判定へ。ジャッジ2者の支持を得た出田が王座を死守した。
「7ラウンドに攻めたのが勝因」
 2度目の防衛に成功した出田は「試合前、横井先生(横井龍一トレーナー)から『自分の負けパターンを考えておけ』と言われていた中で、前半は相手が体を預けて前に押してくる嫌な展開になってしまった。7ラウンドが始まる前に『このラウンドは攻めていけ』とアドバイスされて手数を出した」と、試合がストップした7ラウンドの攻防を振り返った。このラウンドにラッシュして、ポイントを奪ったことが勝因となった。

 三迫貴志会長は「あのラウンドにいけたことで勝ちに結びついた。幸運でもあったし、キャリアの差が出た。タイトルマッチは勝たないといけないもの。ギリギリの内容でも勝てたことを評価したい」と39歳のベテランを労った。
39歳のベテランはこれからも魅せる!
 今後のプランについて聞かれた三迫会長は「基本的には防衛戦だが、怪我が多いのでしっかりと休ませて、ダメージを抜いて次に備えたい」と話すにとどめた。それを横で聞いた出田は「これからも上を目指すとかではなく、会長に用意されたステージをクリアしていくだけ」と語った。

 出田が3連勝したのは2009年以来のことだ。それを聞いた出田は「そういえば久しぶりですね。いや〜! うれしいですね」と静かに微笑んだ。
「相手の方が上だった」
 一方、わずかにベルトに手が届かなかった小林は、「予想通りの殴り合いになったが、相手の方が上だった。頭から突っ込んできてやりにくかったが、最初からわかっていたこと。結果が出たので、しっかりと受け止めたい」と気丈に答えた。
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