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[試合後会見]2024.1.12

大熱戦! 黒木優子vs松田恵里!

 WBA(世界ボクシング協会)・WBO(世界ボクシング機構)アトム級統一王者の黒木優子(32=真正)と同級2位の松田恵里(29=TEAM10COUNT)が12日、後楽園ホールで開催された「NTT ドコモ Presents Lemino BOXING フェニックスバトル109」のメインイベントで激突した。

 2本のベルトを保持する黒木が王座を防衛したのか? それとも、3度目の挑戦の松田が悲願のタイトル奪取に成功したのかーー。
松田恵里(TEAM10COUNT)が新王者!
 初回こそ慎重な動きを見せた両者だったが、2回からはサウスポー松田のジャブが効果的にヒット。しかし、3回には黒木もワンツーを好打し、一進一退の攻防となった。距離を詰める黒木に対し、松田は足を使ってパンチを集めポイントを狙った。最終回までもつれた結果は、機動力を生かした松田が念願の王座奪還を果たした。
「やっと世界戦で勝つことができた」
 3度目の挑戦でタイトル奪取に成功した松田は「まだ、実感は湧かないが、やっと世界戦で勝つことができた」と感無量の表情を浮かべ、「ボクシングを始めた頃から会長と二人三脚でやってきて、ぶつかったこともあったが、突き離されることもなくチャンスを作ってくれた。時間がかかったが、やっと会長に世界のベルトを見せることができた」と、苦楽を共にしてきた鳥海純会長に感謝の気持ちを言葉にした。
「海外で試合がしたい」
 鳥海会長は「これまでの経験を活かしてよくやってくれた。距離をコントロールしていたし、良いパンチを当てていた」と松田の成長に目を細めた。

 今後の目標を聞かれた松田は「山中菫選手が(IBF)新チャンピオンになり、王座統一戦をやりたい気持ちもあるが、強さに磨きをかけて、海外でも試合をしてみたい。アマチュア時代も含めて一度も外国人選手と戦ったことがないので、ぜひやってみたい」と語った。
「やり切っていない」
 一方、王座を陥落した黒木は「序盤がダメだった。結果的に途中からになったが、本当は最初から前の手を当てていくはずだった。前半やばかったというのはわかっているので、行くしかなかった。今日はジャブがダメだった」と唇を噛み締めた。

 「負けたら引退と思って取り組んでいたが、やり切っていない。『4団体統一王者になる』という気持ちになれば引退はしない。1番申し訳ないのは、メインイベントで統一戦という舞台で、面白くない試合をしてしまったこと」と今後に関しては明言を避けた。
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