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[試合後会見]2023.9.15

赤井英五郎vs伊吹遼平! KO決着に大興奮!

 東日本新人王準決勝が15日、後楽園ホールで行われた。第10試合ミドル級4回戦では、赤井英五郎(28=帝拳)と伊吹遼平(27=三迫)が対戦した。

 元プロボクサーで俳優の赤井英和氏を父に持つ赤井と、俳優・伊吹吾郎さんの孫、伊吹による注目の一戦。試合は初回から大きく動いた!
赤井英五郎(帝拳)が逆転KO!
 伊吹が距離を潰して打ち合いに持ち込むと、右フックでダウンを演出。再開後、パンチをまとめて仕留めにいくが、ここを踏ん張った赤井は、右アッパーをコツコツと当てて反撃した。2回、赤井はボディに細かくパンチを集めると左右フックを決めて攻勢。勝負はわからなくなってきた。3回、お互いに懸命にパンチを繰り出し一歩も引かず。しかし、赤井は右アッパー、左ボディでダメージを与えると、伊吹陣営が棄権を申し出た。打撃戦を制した赤井が逆転KO勝ちした。
「良い経験になった」
 3度目の新人王挑戦で初の決勝進出を決めた赤井は「どっちが勝ってもおかしくない試合。勝ててホッとしている」と安堵の表情を浮かべると、「アマチュア時代を含めて、ダウンしたのは初めて。ダウンを取られたことで、ここからどう立て直していくか。(真の)プロボクサーに近づけた気がする」と初回のピンチを振り返った。

 壮絶な打撃戦に「打ち合うのは、父のDNAがあるから。しかし、父の現役時代の試合をすべて映像で見たが、ノーガードだが、目が良くてパンチをもらっていない。自分も打ち合うなら、パンチをもらってはいけない」と、ディフェンス面を向上させたいを語った。

打ち合うならパンチをもらってはダメ

 前日(14日)に勝利したマッチョパパ一基(34=協栄)と決勝戦で激突する。マッチョパパとは昨年7月に対戦し、赤井が2回TKO勝ちしている。「相手は去年負けているので、リベンジに燃えているはず。心してかかりたい」と気を引き締めた。
「ダウンしても終わらないと思っていた」
赤井英和氏
 試合後、囲み会見に応じた赤井英和氏は「ダウンしたが、このままでは終わらないと思っていた。伊吹選手はいろいろな角度からパンチを出してきて良い選手だった」と感想と語ると、「英五郎はボディ打ちがよく決まっていたが、下(ボディ)だけ打ったらリスクが高い。上下の打ち分けを勉強しないといけない」と今後に向けての課題を挙げた。
「仕留めきれなかった」
 一方、悔しい敗戦となった伊吹は「ダウンを奪って、イケるかなと思ったが、仕留めきれなかった。コンビネーションの数が少なく、相手の方が多かった。祖父が見に来てくれたのに申し訳ない」と肩を落とした。
「孫を褒めたい」伊吹吾郎さん
 伊吹吾郎さんは「デビュー戦よりも胃が痛くなる思いで見ていた。遼平はよく頑張っていた。褒めたいですね」と孫の奮闘を褒め称えた。

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