WBOキッズドラッグフリープログラム

　ディアマンテプロモーション主催の「第5回キッズ・ジュニアボクシングフェスタ」(後援: 大阪府堺市)のスパーリング大会が2日、堺市産業振興センターで行われた。

　WBO(世界ボクシング機構)が世界的に行っている慈善活動イベント『キッズ・ドラッグフリー・プログラム』の一環として行われたこのイベントには、全国から下は小学1年生、上は62歳までの140人が参加した。

　この日は、元世界3団体ミニマム級チャンピオンの多田悦子さん、元WBO女子アジアパシフィックライトフライ級チャンピオンの緒方汐音(KWORLD3)、WBO女子アジアパシフィックミニマム級チャンピオンの吉川梨優那(ディアマンテ)、日本ユーススーパーバンタム級チャンピオンの津川龍也(ミツキ)も参加した。

■多田悦子さん

　今日集まった子供たちの試合を見てレベルが高くて、ホンマに世界タイトルマッチを見てるぐらいの感動を覚えました。自分たちがやってきた時(女子ボクシング　創設期)は、人数も少なかったし、今のレベルの比ではなかった。10年後には、井上尚弥チャンピオンクラスの選手が何人もこの中から出てくると思います。是非、日本のボクシング界を引っ張って、もっともっとメジャーにしていって下さい。

まいど!

■吉川梨優那(ディアマンテ)

　毎回見させてもらっていますが、前回負けた選手もすごく成長して勝つ姿がとてもかっこいいです。子供たちや一般の人たちが、とても楽しそうに参加されているのを見て、スタッフの1人としても嬉しく思います。いつもは、この会場で試合をして応援をされる立場ですが、今日はみんなの応援で来ているので、とても楽しかったです。将来この中から、私と試合をする選手が出てきたらすごいですね! 楽しみにしています。

■緒方汐音(KWORLD3)

　とにかくみんなのレベルの高さがすごい。試合に負けて悔し涙をしている子供たちもいましたが、私も4回戦の頃、1勝4敗からスタートしてここまで上ってきました。なかなか勝てない選手もいると思いますが、その思いを胸に這い上がって、いつか日本を代表する選手になれるように頑張ってほしいです。

■津川龍也(ミツキ)

　見ていてびっくりするぐらい子供たちのレベルが高いですね。子供たちが勝利を目指して必死に頑張っている姿を見て、やる気になると言うか、刺激を受けました。自分も小さな頃、チャンピオンに憧れて試合などをずっと見てきた。今度は、自分が子供たちに憧れてもらえるような選手になれるように頑張ります!

■野上奈々会長(ディアマンテ)

　回を重ねるごとに参加してくれる選手が増えて、今回は140名の皆さんが集まって下さいました。本当に嬉しく思います。海外の草試合のように、みんながそれぞれ主役になって、ここに集まる皆さん一人ひとりが楽しめる空間になることを目指してやってきました。皆さんの憧れの舞台、目標とする舞台として、もっともっと素晴らしいものを作っていきたいですね。

■野上真司オーナー(ディアマンテ)

　子供たちがスポーツを通じて正しい道を進み、安全かつ健全に成長出来るようにと、WBOが行っている慈善活動イベントの「キッズドラッグフリープログラム」の一環として、開催させていただきました。堺市やWBOの協力の下、今回も新しい趣向を凝らして、皆さんで盛り上がることが出来ました。出場する選手だけでなく、それに携わる指導者の方、ご父兄やご家族の方々も楽しまれている風景を目の当たりにして、とても嬉しく思いました。中にはプロ顔負けの大応援団を背に戦う選手も多数居ました。一人ひとりが主役として、日頃から鍛錬してきた力と技を発揮して、躍動する姿は希望に満ち溢れています。これからも、ボクシングやスポーツを通じて皆さんと楽しめるイベントを作っていければと思います。