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[試合後談話]2023.4.16

WBO-AP初防衛戦で加納陸が苦戦。

 「南栄商事株式会社Presents三田から世界へ」が16日、エディオンアリーナ大阪で開催され、WBOアジアパシフィック・フライ級王者の加納陸(25=大成)がメインイベントに登場。同級10位の亀山大輝(26=ワタナベ)を挑戦者に迎えて、初防衛戦に臨んだ。

東西注目対決はドロー

 注目のサウスポー対決は、右アッパーからの左ストレートで、加納の顔面にパンチを集めた亀山に対して、右目下を腫らしながらも、前に出て左ストレートを返した加納が、最後までスタミナを切らすことなく手数で応戦。加納がドロー防衛を果たした。試合後には、互いに健闘を称え合った。

亀山大輝(ワタナベ)

 亀山は試合後、「チャンピオンの底力を感じた。中盤からパンチが力強くなってきた」と加納と対戦した感想を述べた。その上で、「前半ポイントを取られてると思った。後半、追い上げきれなかった。良いのを当てても出てきた」とチャンピオンのタフな精神力に脱帽した。

健闘を称え合った両者

 右目下をアイシングしながら、取材に答えた加納は「右の目が見えなくなって、距離感が掴めなかった。首の皮一枚繋がった。我慢我慢の36分だった」と試合を振り返ると「アグレッシブで素晴らしい選手だった」と亀山のファイティングスピリッツにリスペクトを示した。顔面への被弾が重なり、決定的なダメージはなかったものの「見栄えが悪かった」と反省の弁が口をついた。
 

加納陸(大成)がドロー防衛
 記者の取材に応じた丸元大成会長は、「12ラウンド戦ってきたのが強み。ゴルフ場で下半身は作り上げてきたのが生きてきた。よくがんばりました」と加納を労ったが、「本人は大丈夫と言っていたが」と前置きした上で、「肘を直して、万全に仕上げてがんばります」と述べて、会見を終えた。
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