J.ゴンサレス!2度目の防衛に自信。

　WBO世界ライトフライ級チャンピオンのジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)が24日、報道陣向けに練習を公開した。ゴンサレスは、11月1日に岩田翔吉(26=帝拳)を相手に、2度目の王座防衛戦に臨む。

　公開練習前の会見で、「準備万端。12〜14週間の準備をしてきた。少し時差の調整は必要だが、大丈夫。リミットまで3kg。思ったより寒いが、想定内。日本では、寝て過ごしている」と報告したゴンサレスは、「若い選手。リングに上がる選手はリスペクトする。右ストレートと右アッパーがいい。自分の方が経験で勝っている」と岩田の印象を語った。

14ラウンドのスパーも試したゴンサレス

　100ラウンドのスパーリングを消化。今回初めて、1度だけ14ラウンドも試したことを明かすと、「対戦相手によって、違うトレーニングをしてきたが、今回は、統一戦も視野に入れて練習してきたので大変だった」とトレーニングを振り返り、これまでの経験から、自分より背の高い選手と戦うことが多かったごとを理由に「自分よりも背が高い選手を好む」と話した。

　ボクサーだった父のジムで、6歳からボクシングを始めたチャンピオン。「ラウンド毎に手数の多い試合をしたい。KOできればしたい。日本は、判定でも評価される国だと思う。108lb(ライトフライ級)の王者に相応しい試合をしたい」と抱負を語った。

クレバーでスピードのあるボクシングがモットー

　80年代初頭に、ニューヨークのゴールドグローブを獲得した父、ルイス・ゴンサレス氏は、「非常にクレバーで、規律を守る息子。4、5歳の頃からボクシングに興味を持ち始めた。クレバーでスピードのあるボクシングができる」と息子の活躍に目を細めた。

　「日本の食事は美味しい。地元にいる時よりも、ついついたくさん食べてしまう」と苦笑いしたゴンサレスは、「田中恒成(畑中)戦の時は、日本食は複雑だと思ったが、今回はお米やチキンを食べている。1回目の来日の時よりも成長したと思う」と日本での試合にも不安はない。

　チーフトレーナーのルイス・エスパダ氏は、「チャンピオンは、極上のボクシングをするし、スタミナもある。アウェイで戦うので、ポイントが重要になる」と試合のカギとなるポイントに神経を尖らせた。

　日本の印象を聞かれると「帝拳プロモーションのおかげだと思うが、快く過ごしている」と笑顔を見せ、ランニングとジムワークで最終調整するとした。