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[試合発表]2022.7.28

坂晃典と奈良井翼が大阪で激突

   KWORLD3ジムは28日、大阪市内のジムで記者会見を開き、「3150 FIGHT SURVIVALvol.1」の開催を発表した。

   試合は、9月17日(土)にメルパルクホール大阪で行われ、メインイベントには日本スーパーフェザー級タイトルマッチ、王者の坂晃典(30=仲里)対指名挑戦者で同級6位の奈良井翼(22=RK蒲田)の一戦が組まれた。

  坂は、都合がつかなく会見を欠席した。

 亀田興毅ファウンダーから坂は450万円、奈良井は100万円のファイトマネーが支払われることが発表された。これは相場の倍額となる金額だという。

「ファイトマネーは相場の倍額」
 会見の冒頭、亀田ファウンダーは、「現役時代から違和感があった。変えていきたいと思っていた」とボクシングの場合、ファイトマネーは通常チケットでの支払いが多い中、「3150FIGHT」では、現金で払うとし、4回戦から相場の倍額となる。

 通常4回戦のファイトマネーは6万円だが12万円だ。「東京ドームでライブをするアーティストやプロ野球選手がチケットを手売りしますか?それでは夢がない。これまでは興行側がリスクを負わず、選手が負っていた。チケット払いはしない」。
日本王者は年収1000万円にしたい
 挑戦者の奈良井は「指名挑戦者なので」とランキング1位としてのファイトマネーの倍額となる100万円となる。チャンピオンの坂は「今回は例外として」となんと450万円だ。「日本チャンピオンは1年に3試合したら、年収1000万円は超えるようにしていきたい。キングオブスポーツであるボクシングを再興して、子どもたちが憧れるスポーツにしていく」(亀田ファウンダー)。

坂のファイトマネー450万円!

奈良井のファイトマネー100万円!


 初めてファイトマネーの額を聞いた奈良井は「こんなにもらえる試合は初めてですごく驚いている」と、興奮を隠しきれなかった。普段は建設業をしながらボクシングをしている「小学1年から格闘技をしているが、ボクシングだけで食べていきたいと思っている」と言葉に力を込めた。
2度目となる地元大阪での試合
 タイトル初挑戦の奈良井は、今年4月に長谷川慎之介(ワールドスポーツ)に2回TKO勝ちしランキング返り咲きを果たした新鋭。2020年全日本新人王を獲得後、昨年7月に大阪で亀田京之介(ハラダ)との日本ユース王座決定戦に臨んだが、涙を呑んだ。2度目となる地元大阪での試合に闘志を燃やす。
 
 「最初に話を聞いた時はびっくりした。まさかこんなに早くチャンスが来るなんて」と素直に心境を語った。
ジム2人目のチャンピオンへ
 大阪府堺市出身の奈良井は、かねてから坂と面識があるようだ。高校1年の時に仲里ジムで練習をしていたという奈良井は、「当時、坂さんは日本フェザー級チャンピオンで憧れの存在だった」と、8歳上の坂をリスペクト。その上で「パンチが強くて躍動感があるがスピードは自分の方が上。全力を尽くしてリングに上がる」と下克上を果たすつもりだ。

倒しにいく

 会見に同席した柳光和博会長は「本人とは、今秋の最強挑戦者決定戦に出ようと話していたが、上位選手が辞退してチャンスが回って来た。話が来て即答した」と言うと、「経験値、パンチは向こうの方が上で格上。しかし、昨年(大阪で)悔しい思いをしているのでチャレンジさせたいと思った」と愛弟子に期待を寄せる。

 勝てば、日本スーパーウェルター級王者の川崎真琴(38)に続き、ジム2人目の日本チャンピオン誕生だ。
2度目の防衛戦を迎える
 坂は、今年4月に防衛戦を予定していたが、対戦予定だった中川兼玄(角海老宝石)の怪我のため中止。相手を変えて2度目の防衛戦に臨む。3年ぶりの凱旋試合にモチベーションは高いはずだ。

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