中谷潤人は井岡vs福永戦をこう見る!

　WBO(世界ボクシング機構)フライ級王者の中谷潤人(23=M・T)は、12月29日(水)にさいたまスーパーアリーナで2度目の防衛戦を行う予定だったが、11月29日からの全世界を対象とした外国人の新規入国を原則禁止とした政府の方針を受け、イベントは来春に延期となった。

井岡vs福永戦について語る

　電話取材に応じた中谷は「スパーリングは少し抑えているが、生活の一部なので練習をしないと気持ちが悪くて」と元旦だけ休み、ジムが休館している年末年始もジムワークを行うという。

　中谷に年末の過ごし方、そして大晦日に行われるWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ、王者の井岡一翔(32=志成)対同級6位の福永亮次(35=角海老宝石)戦について話を聞いた。

　「井岡選手がしっかりと組み立ててペースを取っていくと思うが、福永選手は同じサウスポーなのでどのような戦い方をするのかが気になる」と、やはり1階級上(中谷はフライ級)の世界戦に注目していた。

井岡有利だが、福永のパンチ力に期待

　「福永選手はパンチがあるし、タイトルマッチの経験もあり、この試合で人生を変えると言っているので、そこに期待したい」。試合当日は自宅でテレビ観戦する予定。

　「年末のビッグマッチ(12月29日の試合)に出るのは初めてだったので、少し残念だったが」という中谷だが、「延期なので試合が決まった時に、思う存分力を発揮したい」とけっして気持ちは緩めていない。「お雑煮を食べるくらいですかね(笑)」と正月気分は少しだけ味わうようだ。

　1月11日(火)に同門で日本ミニマム級1位の石澤開(25)が、日本王座決定戦に出場する。「側で見ていて、気迫を感じる。やることをしっかりとやっているので結果を出してくれると思う。自分も刺激を受けている」と石澤の王座獲得に期待を寄せた。