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[試合後談話]2021.11.20

神戸で日本ユース王座をかけて大激戦!

 日本ユース・フライ級王座決定戦が20日、神戸サンボーホールで開催された「REAL SPIRITS.76」のメインイベントで行われ、日本ライトフライ級5位の井上夕雅(22=真正)と森青葉(21=泉北)が第4代日本ユース・フライ級王座を争った。

 試合はユース王座戦らしい熱戦となった。
井上夕雅(真正)が新王者!
 サウスポー森が上下に打ち分け先制攻撃を仕掛けるが、井上はガッチリとブロック。ボディにパンチを集めて体力を削りにいった。中盤、激しいパンチの応酬の中、井上は左ボディ、右ストレートを好打しポイントを加点。森も回転力を活かした連打で食い下がった。7回、井上は右ストレートでグラつかせて攻勢。最終8回は、お互いの意地がぶつかり合い真っ向から打ち合った。有効打で勝った井上が新王者に就いた。
「この出来には満足していない」
 2度目の挑戦でユース王座を獲得した井上だが、控室では反省の言葉が続いた。「ディフェンスをしながら、もっと手数を出したかった。完璧を目指しているので今日の出来では満足できない」と決して気を緩めることはなかった。

 今後の目標について聞かれた井上は「決められた試合をコツコツと勝って行きたい」と具体的には挙げず、さらなる精進を誓った。
山下正人会長
 試合後に取材に応じた山下正人会長は「今日は持っている能力だけで勝った試合。練習してきたことは出せていなかった」と期待しているからこその辛口採点だった。

 今後のプランを聞かれた山下会長は「次戦はノンタイトル戦で、その次はさらに上のタイトルを狙わせたい」と青写真を描いた。
「ここから這い上がっていく」
 一方、ベルトに手が届かなかった森は「生きるか死ぬかの打ち合いができて楽しかったが、結果を出すことができず、すごく悔しい」と唇を噛んだ。それでも「明日からロードワークを再開する。会長とトレーナーに『お前をここで育てて良かった』と言わせるためにも必ずチャンピオンになる」とこの敗戦を糧に奮起すると語った。
採点表

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