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[電話取材]2021.11.7

浪速のターミネーターがラストチャレンジ!

 元日本ウェルター級王者の矢田良太(32=グリーンツダ)は、11月26日(金)に後楽園ホールで開催される「A-SIGN BOXING&大和魂」のメインイベント70.4kg契約8回戦で日本スーパーウェルター級王者の松永宏信(34=横浜光)に挑戦する。

 昨年12月に当時ノーランカーの出田裕一(37=三迫)にまさかの判定負けを喫した矢田は、一度はグローブを吊るす方向で考えたが、「最後にもう一度だけリングに上がりたい」と最後の戦いに臨む。ラストファイトの矢田だが「これは引退試合ではなく、ラストチャレンジなんです!」とこの試合に掛ける思いを語った。
「最後は後楽園ホールで」
 矢田は、最後の舞台を大阪ではなく、後楽園ホールを選んだ。「簡単な試合は一つもなかったが、日本ランキングを奪って挑戦権を手にして、チャンピオンになった思い入れが深い会場。最後はどうしてもここでやりたかった」と3戦全勝(2KO)の後楽園ホールにこだわったという。

 本石昌也会長にも熱い思いを伝えて「会長にはワガママを聞いてもらった。僕の意見を尊重してくれた。本当に感謝している。会長のおかげでここまでくることができた。最後までついていきたい」。
「デカい花火を打ち上げる!」
 拳を交える松永は、日本王座を3度防衛中で、今年8月にはメキシコ遠征で初回KO勝ち。中量級で世界を目指している。「どうしても強い相手と戦いたかったので決まって嬉しい。4年半前に対戦予定だったが直前に中止になった。でも、こうして戦うことになったので運命を感じる」と現役日本王者との対戦を喜ぶと、「自分は衰えているとは思っていない。『やっぱり矢田は強かったな』と言われて辞めたい」と言葉に力を込めた。
 2019年4月の永野祐樹(帝拳)戦の前に、横浜での出稽古で松永とスパーリングで拳を交えている。「体が強くて手数が出る。スタミナもあってめちゃくちゃ強かった」と当時を振り返り、「やられたが自分の右ストレートも当たった。ヘッドギアがない試合なら展開が変わると思う」と勝利に自信を示した。  
「打ち合って完全燃焼する」
 今年1月に第二子が誕生した。「下の息子はまだ試合を見たことがない。まだわからないと思うが雰囲気を感じてもらいたい」父としての姿を見せる。 

 「自分らしく最初からガンガン攻めて打ち勝っていくスタイルで倒しにいく。納得がいくスタイルでやり切りたい」と、得意の打撃戦で完全燃焼するつもりだ。

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