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[前日計量]2021.10.14

晝田端希「女子ボクシングに革命を起こす!」

 アマチュア45戦29勝(13RSC)16敗、全日本選手権2階級制覇の実績を残しプロデビューする晝田端希(ひるた みずき/25=三迫)が14日、都内のホテルで前日計量に臨んだ。

 晝田は、明日の15日(金)に後楽園ホールで開催される「Victoriva.7」のセミファイナル、女子スーパーフライ級6回戦で日本同級2位の山家七恵(30=中野サイトウ)と対戦する。

 計量後にオンライン取材に応じた晝田は「私が『女子ボクシングに革命を起こした』と言われることをしていきたい。男子選手に負けない技術を見せる」とキッパリを言った。
「技術を見せる」
 300gアンダーの51.8kgでパスした晝田は「相手を見て『ついに来たな』という思い」と現在の心境を語ると、「これまでやってきたことはシンプルで幅広いことができるわけではない。アマチュアで頑張ってきた技術とプロ入り後に数ヶ月取り組んできたことを出したい」と意気込みを語った。
 晝田は、東京五輪金メダリストの入江聖奈(日本体育大学)と国内でオリンピック代表をかけて争い僅差の判定で代表の座を逃した。その後、所属していた自衛隊体育学校を除隊しプロ転向を決意すると今年3月に三迫ジムに入門した。

 「オリンピックの期間中はしんどかった。どんなに頑張っても私は出ることはできない。一生達成することができない目標。入江選手のことはリスペクトしているし、理解もしているが自分の中でそれほど大きなものだった」と当時の苦しい胸の内を明かした。
「世界王者は夢でなく目標」
 それでも「私は出ていないが、自分が最後に戦った相手が金メダルを獲った。五輪が終わってから自分の中で乗り越えることができた。ポジティブに考えるようになった」と前向きになったという。

 「(東京五輪は)一つの負けの重みを教えてくれた。もう絶対に負けたくない」。「世界チャンピオンは夢ではなく目標」と言葉に力を込めた。
 一方、4戦全勝(2KO)で日本2位まで勝ち上がってきた山家は、600gアンダーの51.5kgでクリアした。電話取材に応じた山家は「相手の晝田さんは、アマチュアのハイパーエリート。技術的には勝てる自信はないが、それ以外の部分でやってきたことがあるので倒しにいきたい。踏み台になる気はサラサラない」とプロの意地を見せるつもりだ。

 続けて「ここを勝って全勝でタイトルマッチに繋げたい。誰もが『タイトル戦をやってもいいよ』と認められる試合を見せる」と必勝を誓った。
「勝ってタイトル戦に繋げる」
 メインイベントでラストマッチに臨む元WBO世界ミニマム級王者の江畑佳代子(ワタナベ)とはこれまで何度もスパーリングを重ねアドバイスをもらった。「江畑さんにはたくさんお世話になりました。引退するのは悲しいが、勝って良い形で繋げて控室のモニターで江畑さんの試合を見たい」と必勝を誓った。

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