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[電話取材]2021.7.21

バンタム級サバイバル対決!

 日本ユース・バンタム級王者で日本同級9位の石井渡士也(20=REBOOT.IBA)と日本同級5位の南出仁(26=セレス)が21日、後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル.79」のセミファイナル、スーパーバンタム級8回戦で激突した。
 両者ともにこれが再起戦となる。勝ってタイトル戦に弾みをつけたのは――。
石井渡士也(REBOOT. IBA)がKO!
 サウスポー南出が左ストレートで顔を弾くが、石井は後続打を避けるとワンツーで先制のダウンを奪った。その後は南出が左ボディアッパーを決めれば、石井もキレ味鋭いパンチを返し一進一退の攻防を繰り広げた。3回、石井は一瞬の間が空いたところに右ストレートを振り抜き2度目のダウンを演出。5回、ポイントを奪い返したい南出はボディ攻撃から連打で反撃に転じるが、石井は左フックでグラつかせてレフェリーストップに持ち込んだ。
 昨年の11月に初黒星を喫した石井が再起に成功した。
「この勝利で自信がついた」
 試合後に電話取材に応じた石井は「試合前は、自分が上に行って本当に勝てる選手なのかと思っていたが、こうして勝つことができたのでホッとしている。4回にバッティングと同時に打ってきたボディブローが効いたが、それ以外は大丈夫だった。最初に倒したワンツーは練習していたパンチ」と試合を振り返った。
「井上尚弥さんが見ているので負けるわけにはいかない」
 石井は、WBA(世界ボクシング協会)バンタム級スーパー王者、IBF(国際ボクシング連盟)同級統一王者の井上尚弥(28=大橋)のスパーリングパートナーとして腕を磨いている。

 この日井上は、映像配信サービス「ひかりTV」および「dTVチャンネル」でゲスト解説を務め、リングサイドで石井の試合を見守った。石井は「試合中、しんどい場面もあったが、インターバル中に何度も井上選手の顔を見て『(井上選手は)もっとすごい舞台で力を発揮している。ここで負けるわけにはいかない』と気持ちを立て直すことができた」と、インターバル間に何度も井上の顔を見て気持ちを奮い立たせたことを明かした。
「日本王座を狙う!」
 「最高のコンディションだった。アップの時から調子が良かった」とスーパーバンタム級での試合に手応えを感じた石井は「ユース王座ではなくて、日本王座を狙っていきたい」とさらなる飛躍を誓った。
井上尚弥が生解説!

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