中谷潤人「夢は世界6階級制覇」

WBO(世界ボクシング機構)フライ級王者の中谷潤人(23=M・T)の近況報告! 昨年11月にデビューから21戦全勝で世界王者に輝いた中谷は、次戦は決まっていないが、同級1位のアンヘル・アコスタ(30=プエルトリコ)との初防衛戦が濃厚だ。
　4月上旬に神奈川県相模原市内の所属ジムで取材に応じた中谷は、米国修行の際、指導を受けているルディ・エルナンデストレーナーから「世界6階級制覇もイケる!」と太鼓判を押されたことを明かした。

　この日は、同門でライト級の清水直樹(23)との実戦練習で汗を流した。6階級上の相手と拳を交えた中谷は、「中間距離でリズムを作ること。近距離になっても体が浮かないことを意識した」と、プレスをかけると左カウンターから素早くポジションを入れ替えて被弾を回避。世界王者のテクニックを披露した。

　前回の世界戦を見て中谷に憧れた若者がジムに入門するケースも増えてきたという。「うれしい限り。もっと頑張らないといけないですね」と笑顔を見せた。

　初防衛戦をクリアして他団体王者との王座統一戦を目指す。「チャンスがあればやって名前を売っていきたい」と、23歳の若き王者の夢は広がるばかりだ。