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[電話取材]2021.4.16

竹迫司登「KOまでの形にこだわる」

 日本&OPBF東洋太平洋ミドル級王者の竹迫司登(29=ワールドスポーツ)は、5月1日(土)に後楽園ホールで開催される「ダイナミックグローブ」で日本同級1位の国本陸(23=六島)を迎えて日本王座4度目の防衛戦に臨む。
 当初は、昨年11月に行われる予定だったが、竹迫が負傷したためにスライドされた。ブランクを作った竹迫だが、確かな成長を実感しているようだ。電話取材に応じた竹迫に試合前の心境を聞いた。
「トレーニングを見直した」
 竹迫は「怪我はしたが、しっかりと完治してやることをやってきた。今はコンディションが良い」と万全の状態をアピールした。怪我をしたことで「責任を感じた。プロとしていけないこと。多くの人に迷惑をかけた」とトレーニングのやり方を一から見直したという。
「質を高めている」
 具体的には一つひとつトレーニングの意味をより把握して、頻度や量を調整することを心がけるようになった。「以前は貪欲になりすぎていて、できないことが自分の中で許せず全部こなそうとしていた。トレーニングの目的を考え直すようになった。成長につなげる過程を重視して質を高めるようになった」と成長を実感している。
「最高の試合を見せる」
 昨年の1月にOPBF東洋太平洋王座を獲得し2冠王者に就いて以来のリングとなる。「ここまであっという間だった。試合はしていないが成長した」と話すと、「すごく調子が良い。ここまでは今までで一番の仕上がりの良さ。それをリング上で出して最高の試合を見せる」と意気込んだ。
進化を遂げた竹迫司登に期待!
 「最高の試合とは?」という問いに、竹迫は「やっぱりKOじゃないですか」とキッパリと答えた。「倒すのがベストだが、一発で当たって倒すことは求めていない。しっかりと中身を作ってその中できれいに倒すことにこだわりたい」と強打にテクニックを融合させた新たな竹迫スタイルを見せる、と約束した。

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