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[電話取材]2021.1.21

女子ボクサーが奮闘!

 オール4回戦興行「フレッシュボーイ.85」が21日、後楽園ホールで開催され、全8試合で熱戦が繰り広げられた。この日は、女子選手による試合が3試合行われ勝利を目指してパンチを打ち込んだ。
 第7試合52.5kg契約4回戦では日本女子フライ級3位の山家七恵(29=中野サイトウ)と椙元愛(36=一力)が対戦した。
山家七恵(中野サイトウ)が4連勝
 勝負は初回で決着がついた!サウスポー同士の一戦は、山家がワンツーで腰を沈めさせるとチャンスを逃さず連打で攻勢。手が出なくなった椙元を見てレフェリーが割って入った。

 試合後に電話取材に応じた山家は「初めてのサウスポーとの対戦で、序盤は様子を見ていく予定だったが、相手が効いているのがわかった瞬間、会長から『今だ!行け!』と声が聞こえたのでラッシュした」と会心の勝利に声を弾ませた。
チャンピオンを目指す
 山家は「この状況で出稽古に行くのが難しく、左利きのスパーリング相手がいなかったが、ジムの会員さんに実戦練習の相手を務めてもらった。皆さんの協力のおかげで勝つことができた」と感謝の気持ちを言葉にした。
 現在、日本ランキング3位につけている山家は「チャンピオンになることが目標なので、確実に勝ちながらチャンスをものにしていきたい」と飛躍を誓った。
右:堀口咲喜(アキバ・ヤタベ)が勝利
 堀口咲喜(29=アキバ・ヤタベ)は女子フライ級4回戦で三原理佐(29=パンチアウト)と対戦した。サウスポー堀口はジャブからワンツーでペースを握ると、三原の右ストレートを距離で外しポイントを加点し完勝した。
勝つまで辞めるつもりはなかった
 5戦目でついに勝利を挙げた堀口は「今日は、ジャブがよく出て相手のパンチが見えた。やっと勝つことができて本当に嬉しい」と喜びに浸った。
 ボクシングの魅力にハマり職場を変えてまでプロの道に飛び込んだ堀口だったが、結果につながらず悔しい思いが続いていた。しかし、「覚悟を決めてプロボクサーになったので勝つまで辞めるつもりはなかった」と思いを口にした。
 今後の目標を聞かれた堀口は「2勝目を挙げることです! 頑張ります!」と声を弾ませた。
左:岸百合恵(T&H)
右:武藤美希子(アキバ・ヤタベ)
 第6試合アトム級4回戦では武藤美希子(32=アキバ・ヤタベ)と岸百合恵(33=T&H)が拳を交えた。初回終了間際に岸がワンツーでダウンを先取。立ち上がった武藤は、ジャブから右カウンターで反撃したが、岸も左フックを決めてペースを渡さなかった。約3年8ヶ月ぶりにリングに上がった武藤だったが勝利を掴むことができなかった。

 最後まで食い下がるも敗れた武藤は「相手の右が効いてしまいダウンしてしまった。立て直そうとしたがダメでした」と声を落とした。
 結果が出ずしばらくボクシングから離れていたが、秋葉慶介代表から声をかけられジムを移籍しリングに戻ってきた。武藤は「試合映像を見ていないのでなんとも言えないが、もう一回やってもいいかなと思っている」と連敗脱出に前向きだった。

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