大阪で女の意地がぶつかる!

　日本女子ミニマム級タイトルマッチ、王者の成田佑美(31=姫路木下)対同級1位のモンブランみき(28=ワタナベ)の前日計量とPCR検査が12日に大阪市内の病院で行われ、両者ともリミットちょうどの47.6�sでパスした。
　試合は、明日の13日にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催される「REAL SPIRITS.69」のセミファイナルで行われ、真正ジム公式YouTubeチャンネル「BOXING REAL」でライブ配信される。
　電話取材に応じた両者は、決戦に向けて意気込みを語った。

　初防衛戦を迎える成田だが「狭いところが苦手で、いつも試合前は散歩しているので部屋から出られないのはきつい」と新型コロナ感染防止策に沿って、試合まで指定のホテルで過ごすことにやや苦労している様子。しかし、「気を紛らわせる道具を持ってきたので気持ちと体を休めることに時間を費やす。試合までストレスなく過ごしたい」とアロマオイルや入浴剤、さらにドライヤーを持参して準備は万端だ。
　「リングに上がってみてどうするか決める」と話すと、「勝ちに徹するが、見に来てくれたお客さんが盛り上がるような試合をすることも頭の片隅に置きながら戦う」と意気込んだ。

　一方、1年3ヶ月ぶりのリングに上がるモンブランは「ベルトを獲るのはもちろんのこと、『モンブランは変わったな』というところを見せたい。周りの評価を変えたい」と勝利に自信を示した。
　ワタナベジムに移籍し、元日本フェザー級王者の梅津宏治氏とコンビを組んだモンブランは新たなテクニックを学び、肉体改造にも取り組んだ。成長を実感しているというモンブランは「毎日新しい発見があり強くなっている」と手応えを感じている。
　「打ち合いなら望むところ。フルラウンド戦うつもりで1ポイント差でもいいので勝ちたい。とにかく結果が欲しい」と2度目の挑戦での王座奪取を誓った。
　明日は人気アニメ「鬼滅の刃」のヒロイン禰豆子(ねずこ)のコスチュームを着て入場する。