石田匠「強さをアピールする」

　IBF(国際ボクシング連盟)スーパーフライ級13位の石田匠(28=井岡)は、11月23日(月・祝)に兵庫・三田市総合文化センター郷の音ホールで開催される「駅近ドットコムpresents三田から世界へ.16」のセミファイナル、バンタム級8回戦で日本ユース・バンタム級王者の石井渡士也(19=REBOOT.IBA)と対戦する。
　昨年12月の世界挑戦者決定戦以来のリングに上がる石田は、階級を上げて再出発し若手のホープと拳を交える。9月9日(木)に三田市で行われた発表会見を終えた石田に話を聞いた。

　現日本バンタム級2位の定常育郎(23=T&T)と対戦して以来、約2年7ヶ月ぶりにバンタム級での試合を行う石田は「最近は減量が少しキツくなってきた。体重を落とすための練習ではなくて、しっかりと練習してリングに上がることができる」と、1階級上での試合を歓迎した。

　石井の映像を見た石田は、「体がしっかりとしていて距離感が良い。ユース王者になるだけの力がある選手でまったく油断はしていない」と気を引き締めると、「場面によって自分からプレッシャーをかけていく展開に持っていきたい。攻守の引き出しを見せる」と、世界ランカーとしての力を示すつもりだ。

　再び世界を目指す石田は、「試合ができることに感謝して、一戦一戦確実に勝っていきチャンスを待つ」。「ここ数戦は不甲斐ない試合が続いていて自分自身もパッとしていない。『やっぱり石田は強い』とアピールしていきたい」と、次戦に向けて意気込んだ。