浪速のターミネーターが復活を宣言!

　7月12日からボクシング興行が再開しているが、新型コロナ禍以降、関西では初の観客動員イベントとなるグリーンツダジム主催「CRASH BOXING.20in枚方」。その前日計量と抗原検査が8日、大阪・枚方市内の病院で行われ、全員陰性結果が出た。
　メインイベントではウェルター級8回戦で元日本同級王者の矢田良太(31=グリーンツダ)と藤井拓也(32=三迫)が対戦する。
　試合は明日の9日に大阪・枚方市立総合体育館で行われ、YouTubeチャンネル「BOXING REAL」でライブ配信される。

　これが再起戦の矢田は200gアンダーの66.4kgでパスした。地元枚方市でメインイベンターを任された矢田は「前回の試合で負けているにも関わらず、メインにしてもらい会長に感謝している」と本石昌也会長の心意気に感謝した。
　昨年12月にWBOアジアパシフィック王座をかけて別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)と壮絶な打撃戦を繰り広げたが、10回TKO負けを喫した。試合後にはグローブを置くことを決意したが、試合映像を見て「このままでは辞められない」と復帰を決意した。矢田は「ディフェンスが良くなったところも見てもらいたい。最後は豪快に倒して枚方を盛り上げる」と堂々と復活宣言した。

　一方の藤井も200gアンダーの66.4kgで秤を降りた。今年1月に約5年7ヶ月ぶりにカムバックした藤井は、再起2戦目でランキング入りのチャンスを迎えた。「地方で試合をするのは初めてなので、どんな感じか不安だったがホッとしている」と一安心した。
　現在7人のチャンピオンが在籍する三迫ジムに所属する藤井は「ジムに勢いを感じる。自分も勝って13日(木)にタイトルマッチをする佐川君(佐川遼=日本フェザー級王者)につなげたい。日本ランキングに入ったことがないので必ず奪い獲る」と静かに闘志を燃やした。

　明日の興行では、観客人数は前回の興行の30%以下に抑えて十分な間隔を空けた配席をし会場入り口にはサーモグラフィーを設置。全来場者にマスク着用を義務付け、フェイスシールドを配布する。さらにサーキュレーター等により会場を換気し、各試合終了後に室内の喚起を行うという。
　警備員30名に加え、コロナ感染対策に特化した係員10名が密を作らないように来場者の移動をスムーズに行い、コロナ感染拡大防止対策に取り組む。