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[電話取材]2020.6.7

長濱陸「久保優太選手が気になる」

 新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、ボクシング興行は3月からストップしているが、2月最後のタイトル戦で新チャンピオンに就いたOPBF東洋太平洋ウェルター級王者の長濱陸(28=角海老宝石)は、4日の電話取材で今後、気になる相手に日本同級王者の小原佳太(33=三迫)、WBOアジアパシフィック同級王者の別府優樹(29=久留米櫛間&別府優樹)、そして先日ボクシングへの転向を表明した元K-1ワールド・ウェルター級王者の久保優太(32)の名前を挙げた。
ボクシングとK-1では戦い方が違う
 やはり同じ階級の元K-1チャンピオンの存在は気になるようで「人気のある選手だしやりたい。ボクシングで負ける気はない」と言い切った。
 久保の試合映像を見たという長濱は「打たれないポジションや距離を熟知しており、ベテランらしい老獪さがある。負けない戦い方を知っているので、短いラウンドで戦ったら崩しにくい」と評価した。しかし、「K-1とボクシングではラウンド数が違うので、スタミナとメンタル面でかなり差が出てくる。12ラウンドの試合だったら、どこかでスタミナを温存しないといけないので、相手を騙しながら休む駆け引きが必要になってくる」と語った。
国内ナンバーワンを証明したい
 次戦の目途は立っていないが、世界ランキング入りを目指す長濱は「国内にいるチャンピオンに勝って自分の力を証明したい」と小原や別府との王座統一戦を熱望した。
長濱陸のYouTubeに注目!
 ジムが休業中はロードワークと公園でのシャドーボクシングを中心に調整していたが、現在はジムワークを再開している。自粛中は自由に使える時間が増えたため、YouTube番組(長濱陸CH)を立ち上げて配信している。
 技術解説やトップ選手の分析、試合の勝敗予想などといった内容だが、理論的で初心者でも非常に分りやすい話し方はスッと入ってくる。長濱は「以前から知名度を上げたいと思っていて、ボクサーの中でも早く始めた方がメリットがあると思い始めたが、周りから反響があってうれしい」と感想を語った。
慢心せずに突き進みたい
 クドゥラ金子(22=本多)との王座決定戦では、相手の弱点を研究し、作戦遂行能力の高さを見せて一皮剥けた姿を見せた。長濱は「作戦が上手くハマっだけだと思っている。評価の高い選手に判定とはいえ、勝てたのはかなり自信になる。これに慢心せずに戦っていきたい」。「元々、考えてボクシングをしていたが、環境が変わり多くのトレーナーからいろいろな角度で教えてもらえるので、自分では気が付かなかった発見がある。一気に成長している感じがする」と手応えを感じていた。
さらに上を目指す!
 15戦目で念願のタイトル獲得となったが、ベルトは飾っておらず目につかない場所に置いているという。長濱は「満足してしまいそうなので、(ベルトに)執着はしていない」とさらなる飛躍を誓った。

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