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[電話取材]2020.5.11

36歳小久保聡は何を思うか

 新型コロナウィルス感染拡大予防のため、全てのボクシング興行がストップしている状況だが、プロボクサー定年とされる37歳に近い選手は、現在の状況をどのように感じているのか。
 元日本フライ級ランカーの小久保聡(36=三迫)は、今年の10月26日の誕生日で37歳を迎える。定年回避のためにはランキングに入ることが条件とされており、ランキング入りしている選手と対戦し勝利することが求められている。
ランカーに勝てば定年は回避できる
 小久保は「興行が止まっている期間はどのようにカウントされるのかわからないが、ランキング入りしている選手に勝てば良いだけなのでそんなに気にしていない」と言うが、「このまま試合ができなくて10月の誕生日が過ぎてしまったら、それは待ってくれよと思う。そう思うと今年に関しては猶予が欲しいなと思う」と現在の心境について率直に吐露した。
自分にも野心がある
 28歳でデビューした小久保は、B級に上がってから5勝(2KO)2敗と調子を上げており、「年齢を重ねたが力が落ちてはいない。最近は自信がついてきたので、ここで『定年だから終わり』というのは嫌ですね」と語った。
一日のスケジュール
 高校で国語教師をしている小久保だが、4月上旬から休校中でタブレット型端末(iPad)を使用したオンライン授業をしている。小久保が勤務している高校では全生徒がiPadを持っており、普段と同じように1日4〜5コマの授業を受け持っている。小久保によると「黒板に書くことをあらかじめ、ワードやPDF化して生徒に送るので少し手間がかかる」。「今年から高校1年の授業も担当しているが、まだ生徒とは実際に顔を合わせていない」という状況だという。
新たな発見がある
 現在、ジムは休館しており小久保は在宅ワークをしながら、トレーナーが作成したメニューを基に、自宅で筋力トレーニングしている。小久保は「これまであまり筋トレをしてこなかったのだが、こんなに筋肉がないのかと実感している。これまで以上に試合映像も見るようになり、新たな発見がある」と、ジムで練習ができない状態でも有意義に時間を使っている。

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