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[立ち話]2020.3.5

浪速のターミネーターが復帰宣言!

 元日本ウェルター級王者の矢田良太(30=グリーンツダ)が現役続行を宣言し、王座返り咲きを誓った。昨年12月に別府優樹(28=久留米櫛間&別府優樹)と空位のWBOアジアパシフィック同級王座を争い、逆転TKO負けを喫した矢田は試合後に引退を決意。妻の実家が営んでいる特産品果実「土佐分担」農場の仕事に就く予定だったが、リングに戻ってきた。2日に所属ジムで汗を流す矢田に話を聞いた。
まだ燃え尽きていない
 矢田は「映像を見返したら勝てる試合だった。何がいけなかったのかわかったしこのままでは終われない」と復帰への思いがこみ上げてきたが「負けたら辞めると言っていたので妻や向こうの両親に言い出せなくて」と1月3日から妻の実家がある高知県に移り住み「土佐分担」農場を手伝った。
もう一度リングへ上がる
 しかし「(ボクシングを)まだやりたい気持ちがあるところを見せたかった」と早朝と仕事が終わった夜にランニングをしてアピールした。すると義父から「農業は大変な仕事。未練が残った状態でやるならボクシングをやり切ってから(高知へ)戻ってきなさい」と復帰を認められた。
別府優樹(28)と大激戦を繰り広げた
 別府との試合は、2019年度年間最高試合(世界戦以外)に選出され、今年2月に行われた表彰式に出席した。「別府君がいたから賞を獲れたので感謝しているが、勝って選ばれたかったので悔しい気持ちの方が大きかった」。
 リベンジへの気持ちもあるが「自分が相手を選べる立場ではないのでマッチメークは会長にすべて任せている。チャンスがあるなら1階級上げることも考えている」と語った。
前日本王者の奥本貴之(28)とともに王座奪還を目指す
 先月、ウェルター級戦線が大きく動いた。2月1日に小原佳太(33=三迫)が永野祐樹(30=帝拳)を破り日本王座を獲得。さらに27日には長濱陸(28=角海老宝石)がクドゥラ金子(22=本多)に判定勝ちしOPBF東洋太平洋王座に就いている。
 矢田は「戦ってくれるならぜひともやりたい。攻撃力はウェルター級で一番だと思っている」と拳を握った。常にファンを沸かせる関西きっての名勝負仕掛け人が再びリングを盛り上げる!

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