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[記者会見]2019.12.21

八重樫東「自分には挑戦者が合っている」

 元世界3階級制覇王者の八重樫東(36=大橋)が21日、都内のホテルで会見に臨み、2日後の23日に横浜アリーナで挑むIBF(国際ボクシング連盟)フライ級王者モルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)戦に向け、「すべてぶつける覚悟でいる」と決意した。
 試合はWBA世界ミドル級王者の村田諒太(帝拳)の初防衛戦、WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(BMB)のV7戦と合わせ、「FUJI BOXING」トリプル世界戦として行われ、当日夜7時からフジテレビ系列で全国中継される。
日本人キラーのムザラネ
 昨年7月に決定戦を経て王座を獲得したムザラネは、12月にマカオで坂本真宏(六島→引退)を10回終了TKOで下し初防衛に成功。今年5月には後楽園ホールで同4位の黒田雅之(川崎新田)の挑戦を受け、判定勝ちで2度目の防衛に成功した。
 3戦連続で日本人の挑戦を受けるムザラネは、「再び日本で防衛戦ができることに感謝している。二人のぶつかり合いは良い試合になると思っているが、最終的にリングで腕が上がるのは自分」と自信を示した。
八重樫は2年半ぶりの世界戦
 一方、17年5月のIBF世界ライトフライ級王座統一戦で、暫定王者ミラン・メリンド(比)に衝撃の初回TKO負けを喫し、同正規王座を失った八重樫は、約2年半ぶりの世界戦。大橋秀行会長ならびに関係者、チャンピオン陣営に感謝の言葉を述べた八重樫は、「久しぶりの雰囲気を楽しんでいる。同年代のムザラネと試合が出来ることを喜び、そしてすべてぶつける覚悟でいる。明後日はきっと自分の手が上がると信じている」と想いを語った。
どこまでもチャレンジしていきたい
 続けて、挑戦者としての心境を問われ、「僕にチャンピオンという立場が相応しいかは分からないが、ファイトスタイルを含め挑戦者の立場が合っていると思う。いつまでもチャレンジャーという気持ちを忘れず、このチームのみんなとどこまでもチャレンジしていきたいと思っているので、今の立場が居心地が良く、気合いが入っている」と拳を握った。
トリプル世界戦まであと2日
■試合役員
レフェリー/マリオ・ゴンザレス(亜)
ジャッジ/デオン・ドゥワルテ(南アフリカ)、ジョナサン・デービス(比)、吉田和敏(日本)
スーパーバイザー/アニバル・ミラモンテス(米)

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